この記事では、「どことなく」と「そこはかとなく」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「どことなく」とは?意味
はっきりこうだと断定して相手に言えませんが、こうなのではないかと伝えることを「どことなく」と言います。
どことなくこうだろうと自分が感じた気持ちを伝えるときや、なんとなくこのような感じがすると思う自分の気持ちを表す言葉です。
目の前にいる人が芸能人の「どことなく○○に似ている」とか、資料が前のものとどことなく同じような気がするといったときも使われています。
「そこはかとなく」とは?意味
なんとなくはっきりと断定できないことを「そこはかとなく」と言い、曖昧だと感じる自分の気持ちを表します。
「其処は彼とない」【そこはかとない】と書き、形容詞として使われている言葉です。
誰だか特定はできませんが、雰囲気だけはなんとなくそうなのではないかと思う気持ちを表します。
「どことなく」と「そこはかとなく」の違い
明確な理由がないと思うが、自分にはそのように見えると思う気持ちを表すときに使うのが「どことなく」です。
「そこはかとなく」よりも日常生活で使われる機会が多く、なんとなく似ている人や物に焦点を当てて、自分がそのように思うと伝えられます。
もう一方の「そこはかとなく」は、香りであったり、街並みなどかすかに似ていると感じるときに使う機会が多い言葉です。
どことなく儚さを感じるものは素敵ですし、懐かしいと思うとき使うことで、幻想的な美しさを文章にかもし出せるわけです。
「どことなく」の例文
・『初めて会った人なのに、どことなく私の姉に似ていて驚いた』
・『ホテルの部屋はどことなく自分の部屋に似ていたので、ぐっすり眠れた』
・『周囲からどことなく雰囲気が西郷隆盛に似ていると言われる』
「そこはかとなく」の例文
・『そこはかとなく風情を感じる京都の祇園の光景に心動かされる』
・『喜多方には、そこはかとなく大正ロマンが漂う幻想的な街並みが残る』
・『駅前を歩けば、店からそこはかとなくミントティーのいい香りが漂ってきた』
まとめ
どちらもなんとなくそのように感じられると思う気持ちを表せる言葉ですが、日常生活で使いたいときはどちらを選べば違和感なく使えるかを考えてみたり、少し古典的でおしゃれに言い表したいと思うときはどちらを選べばいいか調べてみるといいでしょう。