「テンペスト」と「ストーム」はどちらも大荒れの悪天候を指す言葉ですが、具体的にはどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「テンペスト」と「ストーム」の違いを解説します。
「テンペスト」とは?
「テンペスト」とは、「天変地異と言えるほどひどい悪天候」を意味する言葉です。
「テンペスト」の使い方
尋常ではないほど荒れている悪天候を指す言葉で、多数の犠牲者が出るような大災害レベルの悪い天気を表します。
天地がひっくり返ってしまうのではと不安になるほどひどい天気に対して用いられる表現でめったに使う言葉ではありません。
物理的な気象現象だけではなく荒れた天気に由来する不安や恐怖も含む言葉です。
「ストーム」とは?
「ストーム」とは、「強い雨風を伴う大嵐」を意味する言葉です。
「ストーム」の使い方
荒れ狂った空模様を指す言葉で台風や竜巻、トルネードやハリケーンなど強力な風雨で荒れ狂う悪天候全般を表します。
いわゆる「嵐」を指す言葉で大規模なものから局地的なものまですべての荒れ狂う天候に対して使います。
「テンペスト」と「ストーム」の違い
「テンペスト」と「ストーム」の違いは「規模」です。
「テンペスト」がこの世の終わりを感じさせるような大規模で甚大な被害を伴う悪天候を指すのに対し、「ストーム」は嵐全般を指す言葉なので一時的に吹く強風など比較的小規模なものも含みます。
「テンペスト」は不安や恐怖といった心理的要素を含みますが「ストーム」には特に心理的要素は含まれず現象としての悪天候だけを表すという違いもあります。
「テンペスト」の例文
・『テンペストと呼ぶにふさわしい大荒れの天気』
・『テンペストのせいで付近一帯が壊滅した』
「ストーム」の例文
・『飛行機はストームを避けるために進路変更した』
・『ストームか過ぎ去るまで家の中でじっとしている』
まとめ
同じ大荒れの悪天候でも「テンペスト」と「ストーム」では規模が全く異なります。
荒れた天気を表す言葉は他にも色々あるので興味をお持ちの方は調べてみてください。