この記事では、「重心」と「中心」と「中央」の違いを分かりやすく説明していきます。
「重心」とは?
「重心」のは「じゅうしん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものの真ん中になり、バランスを保つところ」という意味で、丁度中間地点にあり、他のものが釣り合う様に働くもののことです。
3つ目は「物理用語で、物体全体に働く重力をひとつの作用点として表した場所」という意味です。
上記に共通するのは「力のバランスを取る」という意味です。
「重心」の使い方
「重心」は名詞として「重心を置く・置いた」「重心が高い・低い」「重心を傾ける」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、物の真ん中にあって、他の部位とバランスを丁度良く保つものに使われる言葉です。
「重心」の例文
・『彼は外国人なので足が長く重心が高い』
「中心」とは?
「中心」は「ちゅうしん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「真ん中の地点」という意味で、ある定められた範囲の真ん中に当たる地点のことです。
2つ目は「重要なものごとが集中する場所」という意味で、なくてはならないものごとが集まる場所のことです。
3つ目は「数学用語で、図形の真ん中となる部分」という意味です。
上記に共通するのは「要となる部分」という意味です。
「中心」の使い方
「中心」は名詞・形容動詞として「中心だ・である」「中心を決める」「中心点」「中心人物」「中心的」などと使われます。
基本的に、ある定められた範囲の真ん中に当たる地点や、重要なものごとが集中する要となる場所に使われる言葉です。
「中心」の例文
・『このキャラは物語の中心人物だ』
「中央」とは?
「中央」は「ちゅうおう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「距離・場所・順序など、どの端からも等しい距離にある地点」という意味で、どこから比べても同じ距離にある場所のことです。
2つ目は「ある組織において最も重要な機能が置かれているところ」という意味で、組織における中枢となる部署のことです。
上記に共通するのは「真ん中に集められる」という意味です。
「中央」の使い方
「中央」は名詞として「中央だ・である」「中央都市」「中央部分」などと使われます。
基本的に、周囲から見て真ん中の状態や、組織における中枢部分に使われる言葉です。
「中央」の例文
・『全生徒が校庭の中央に集まった』
「重心」と「中心」と「中央」の違い
「重心」は「物の真ん中にあって、他の部位とバランスを丁度良く保つもの」という意味です。
「中心」は「ある定められた範囲の真ん中に当たる地点」「重要なものごとが集中する要となる場所」という意味です。
「中央」は「周囲から見て真ん中の状態」「組織における中枢部分」という意味です。
まとめ
今回は「重心」と「中心」と「中央」について紹介しました。
「重心」は「バランスを取る」、「中心」は「要となる」、「中央」は「周囲から見て真ん中」と覚えておきましょう。