「手間」と「無駄」と「手数」の違いとは?分かりやすく解釈

「手間」と「無駄」と「手数」の違い生活・教育

この記事では、「手間」「無駄」「手数」の違いを分かりやすく説明していきます。

「手間」とは?

「手間(てま)」とは、「ある物事を行うのに必要となる労力・時間およびそのコスト」を意味しています。

「手間」という言葉は、「何らかの仕事・家事・作業などをする場合に必要になってくる労働力や時間コスト」のことを指し示しているのです。

「手間」の言葉は、「手間がかかる・手間がかからない・手間をかける(お手間を煩わせる)・二度手間(にどでま)」などの慣用句的な言い回しによって使うことができます。

また「手間」には、「働く人・働く人の賃金」といった意味合いもあります。


「無駄」とは?

「無駄(むだ)」とは、「ある行為をしても何の効果も得られないこと」を意味しています。

「無駄」には、「生産性(メリット)がなく必要ではないもの・何の役にも立たないこと」の意味もあります。

「無駄」という表現には、「ある行動をしても期待していた結果・効用にはつながらない」といった意味のニュアンスがあります。

「無駄」の言葉は、「無駄である(無駄だった)・無駄になる・無駄にする・無駄口・無駄足」などの定形的な言い回しを用いて使用することができます。

例えば、「大量の保存食を買いだめしてましたが、消費期限が切れて無駄になりました」のような文章で使うことができます。

無駄の類語として、「駄目・無効・無意味・台無し」などを挙げることができます。


「手数」とは

「手数(てすう・てかず)」とは、「ある仕事・作業を完成させるために必要となるプロセス(工程)の数」を意味しています。

簡単に説明してしまうと、「手数」というのは「ある仕事を行うために必要となる手順や労力」を指し示しているのです。

「手数」の言葉には、「手間がかかって面倒くさいこと・手順が必要で大変なこと」といった意味も備わっています。

「手数(お手数)」が持っている意味のニュアンスとして、「他人のために掛ける労力・時間などの手間」もあります。

そのため、自分自身について「手数」という言葉を使うことはなく、基本的には「お手数をお掛け致しました」のように「他人が時間や働く手間をかけてくれた場合」に使うという使い方になってきます。

「手間」と「無駄」と「手数」の違い

「手間」「手数」「ある仕事をするために必要になってくる労力」を意味している点では同じですが、「手間」には「手数」「仕事を終えるまでの複数の作業工程・プロセス」といった意味のニュアンスがありません。

また「手間」「機械の修理は手間がかかる」のように、自分自身に対して使うことができます。

「手数」のほうは「機械の修理は手数がかかる」とは言えず、自分に対しては使えません。

原則として「お手数をおかけする」のかたちで、「他人がしてくれたことに対して使う」という違いを挙げられます。

「無駄」には「仕事に必要な時間や働く手間」の意味はなく、「ある行為をしても効果・効き目がない、何の役にも立たない」を意味している違いを指摘することができます。

まとめ

この記事では、「手間」「無駄」「手数」の意味の違いを分かりやすく説明しました。

「手間」「無駄」「手数」の意味や用法の違いを詳しくリサーチしたいときは、この記事の解説を確認してみてください。