「修正」と「訂正」と「修整」は何かを直す際に使用する言葉ですが、意味が異なるため必要に応じて使い分けることが必要です。
この記事では、「修正」と「訂正」と「修整」の違いを分かりやすく説明していきます。
「修正」とは?
「修正」は「文章などにおける不適当もしくは不十分な部分を正しく直すこと」という意味を持っています。
そのほか「素行や振る舞いが如才なく正しいこと」といった意味もありますが、どちらかというと前者の意味で使用される機会が多い言葉です。
「修正」の例文
「修正」は「文章などにおいて適切でなかったり十分でなかったりする箇所を改める」ような場面で用いられ、「~の修正」や「修正する」、「修正案」といった使われ方をしています。
・『明日までに職務経歴書の修正が必要だ』
・『レポートを修正して再提出した』
「訂正」とは?
「訂正」は「間違いを直して正しく改めること」を意味する言葉ですが、主に「文字や文章における誤りを正しく改めること」という意味で使用されています。
例として誤字や脱字、数字などの誤りやミスを正す際に用いられています。
「訂正」の例文
「訂正」は「文章内の文字や数字などの間違いを正して改める」といったシチュエーションで使用される表現で、「~の訂正」や「訂正する」などの用法があります。
・『新しい企画書に記載した数値の訂正が求められた』
・『生徒が書いた作文の誤字脱字を一つひとつ訂正した』
「修整」とは
「修整」は「不適当な個所や相応しくない点などを整えて直すこと」という意味を持つ言葉で、特に「写真や絵画、画像などに手を加えて補正もしくは修飾すること」、「レタッチして整えること」といった意味で使用されています。
「修整」の例文
「修整」は主に「写真や画像などに補正や加工を加える」際に用いられる言葉で、「~の修整」や「修整する」、「修整を加える」などの用法があります。
・『SNSに掲載されている写真は修整されているものが多い』
・『彼女は先日書きあがった油絵にさらなる修整を加えた』
「修正」と「訂正」と「修整」の違い
「修正」と「訂正」と「修整」が持つ共通の意味は「何かを直すこと」ですが、細かな意味合いに違いがあります。
「修正」は「文章などにおける不適当もしくは不十分な部分を正すこと」を示しますが、「より良くするために改善する」という意味合いが強く、該当する箇所に明らかな誤りがあるとは限りません。
対して「訂正」は、誤字脱字や数字の間違いなど「明確な間違い或いはミス」を正し改めるという意味を含んでいます。
一方、「修整」の場合は「写真や絵画、画像などに手直しを加えること」を指し、「正す」というよりも「整える」といった意味合いが強いといえます。
まとめ
「修正」と「訂正」と「修整」の使い分けに迷った際は、「明らかな間違いを正すのか」、「より良い内容に改善するのか」、「画像などを整えるのか」といった点に着目して判断しましょう。
ぜひ参考にして、言葉についての知識をさらに深めてください。