この記事では、「取る」と「採る」と「執る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「取る」とは?
「取る」は「とる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「手で握って持つ」という意味で、手指を使って掴んで持つことです。
2つ目は「手に持って動かす」という意味で、手で操作することです。
3つ目は「教えたり導いたりする」という意味で、相手の手を持って形・やり方などを教えることです。
4つ目は「他にあるものを自分のものにする」という意味で、他人から貰って手に入れることです。
5つ目は「その様な考え方や立場を守る」という意味で、ある立場で行動すると決めることです。
上記に共通するのは「手で持つ」という意味です。
「取る」の使い方
「取る」は動詞として「取る・取った」「取られる・取られた」と使われたり、副詞として「取って渡す」などと使われます。
基本的に、手で握って持つこと、自分のものとして手に入れること、ある立場になることに使われる言葉です。
「取る」の例文
・『バイキングで自分の食べられる量だけ皿に取る』
「採る」とは?
「採る」は「とる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「多くの中から選んで決める」という意味で、複数の中から選択して中に入れることです。
2つ目は「選択肢の中から決める」という意味で、幾つかの方法の中から選んで決めことです。
3つ目は「導き入れる」という意味で、ある場所から引き入れることです。
4つ目は「多く集める」という意味で、目的の物を探して集めることです。
上記に共通するのは「選んで取り入れる」という意味です。
「採る」の使い方
「採る」は動詞として「採る・採った」と使われたり、副詞として「採って下処理する」などと使われます。
基本的に、多くの中から選んで用いることや、ある目的の為に多く集めることに使われる言葉です。
「採る」の例文
・『裏山でキノコを採る』
「執る」とは?
「執る」は「とる」と読みます。
意味は、「ものごとを上手く手掛ける」という意味で、手や体を動かしてやるべきことをうまく処理することです。
「執る」の使い方
「執る」は動詞として「執る・執った」「執り行う」などと使われます。
基本的に、ものごとを上手に処理することに使われる言葉です。
「執る」の例文
・『リーダーとしてチームの指揮を執る』
「取る」と「採る」と「執る」の違い
「取る」は「手で握って持つこと」「自分のものとして手に入れること」「ある立場になること」という意味です。
「採る」は「多くの中から選んで用いること」「ある目的の為に多く集めること」という意味です。
「執る」は「ものごとを上手に処理すること」という意味です。
まとめ
今回は「取る」と「採る」と「執る」について紹介しました。
「取る」は「手で持つ」、「採る」は「選んで取り入れる」、「執る」は「上手に処理する」と覚えておきましょう。