プリジェクトに参加して何かを実現するときに重要なのは前に進める力を最大限に発揮するための計画とチームワークです。
特に、違う役割を持った人々が多く参加する場合には、お互いのタスクの遂行をベースにしたプロジェクト全体の推進力が必要になってきます。
場合によっては理論よりも実行力が推進する力になることもあります。
さて、ここで出てきた「遂行」、「実行」、「推進」という言葉はそれぞれどのような意味でしょうか。
そして、違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「遂行」と「実行」と「推進」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遂行」とは?
「遂行」とは、「遂」が「成し遂げる」、「行」が「行う」という意味なので、合わせて、「何かを成し遂げるまで行う」という意味になります。
つまり、「成し遂げる」ことが100%だとすると、50%や80%で止めないで、100%までやり切るというニュアンスが含まれます。
このような意味を含む例文としては「職務を遂行するために一切のしがらみを取り除きました」というものが挙げられます。
「実行」とは?
「実行」とは、「実際に行う」ことです。
つまり、頭の中で考えるのではなくて、「実地にやってみる」という意味になります。
「理論ではなく実際に行う」というニュアンスが含まれる場合もあります。
例文としては「今月予定されていた計画を全て実行に移しました」という表現がわかりやすいでしょう。
「推進」とは?
「推進」とは、文字通り「推し進める」ということです。
「物事を前に進める」と言い換えることもできます。
熟語としては「デジタル化推進委員会」が分かりやすいでしょう。
これは、デジタル化という目的に近づくために何かをする委員会のことです。
「遂行」と「実行」と「推進」の違い
「遂行」と「実行」と「推進」の違いを、分かりやすく解説します。
これらはプロジェクトの活動の詳細を記述する時によく使われる言葉ですが、それぞれの意味は全く違います。
ここでは、英語での表現を並べてみることによって違いを明確にして行くことにします。
「遂行」、「実行」、「推進」はそれぞれビジネスで使用される英語では、「accomplish」、「execute」、「promote」となります。
これらの単語を別の日本語に置き換えると、「やり遂げる」、「理論ではなく実施する」、「目的に向かって物事を進める」となります。
これらがそのまま「遂行」、「実行」、「推進」の違いとなります。
同じように見えますが、そもそも同じ意味はありません。
まとめ
この記事では、「遂行」と「実行」と「推進」の違いを説明してきました。
序文で述べたように、プロジェクトの推進のためには、それぞれのメンバーの実行力と遂行する力が重要です。
ただ、もともとそれらを持っていたとしても、チームとして発揮できる環境が必要です。
その環境とは、お互いのスキルや立場を認めて理解しようとする姿勢であり、そのような土壌があるかぎり、何か問題に会っても解決は可能でしょう。