この記事では、「抑える」と「控える」と「押さえる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「抑える」とは?
「抑える」は「おさえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある水準以上にならない様にする」という意味で、ものごとの度合いに歯止めをかけることを言います。
2つ目は「相手の勢いをある地点で留める」という意味で、スポーツなどで対戦相手にそれ以上得点されない様にすることを言います。
3つ目は「感情や欲望などを制する」という意味で、感情的にならない様に自分をコントロールすることを言います。
上記に共通するのは「度合いを留める」という意味です。
「抑える」の使い方
「抑える」は動詞として「抑える・抑えた」と使われたり、副詞として「抑えて」と使われたり、名詞として「抑え」と使われたりします。
基本的に、度合いや勢いなどを、一定以上にならない様に留めることに使われる言葉です。
「抑える」の例文
・『上司に対して怒りを抑えるのに必死だった』
「控える」とは?
「控える」は「ひかえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「すぐに行動できる様にすぐ近くで待つ」という意味で、自分の出番に備えて待機することを言います。
2つ目は「目立たない様に側にいる」という意味で、一歩下がった状態で従うことを言います。
3つ目は「度を超さない様に分量や度数などを節制する」という意味で、自制心や配慮によってやめておくことを言います。
上記に共通するのは「一歩引いて待つ」という意味です。
「控える」の使い方
「控える」は動詞として「控える・控えた」と使われたり、副詞として「控えて」と使われたり、名詞として「控え」と使われたりします。
基本的に、度を超さない様に自制する様子に使われる言葉です。
「控える」の例文
・『お酒をなるべく控える様に医者に言われた』
「押さえる」とは?
「押さえる」は「おさえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「物が動かない様に、力を加える」という意味で、物に圧力をかけて動かない様にすることを言います。
2つ目は「勢いが増しているものを防ぎ止める」という意味で、これ以上勢いが大きくなって欲しくないものを食い止めることを言います。
3つ目は「自分の支配下に起き、行動を制限すること」という意味で、自分に反発するものの自由を奪うことを言います。
上記に共通するのは「力を加える」という意味です。
「押さえる」の使い方
「押さえる」は動詞として「押さえる・押さえた」と使われたり、副詞として「押さえて」と使われたり、名詞として「押さえ」と使われたりします。
基本的に、相手の動きや勢いを止める為に、力を使って動かない様にすることに使われる言葉です。
「押さえる」の例文
・『愛犬をしっかりと押さえて予防注射をした』
「抑える」と「控える」と「押さえる」の違い
「抑える」は「度合いや勢いなどを、一定以上にならない様に留めること」という意味です。
「控える」は「度を超さない様に自制する様子」という意味です。
「押さえる」は「相手の動きや勢いを止める為に、力を使って動かない様にすること」という意味です。
まとめ
今回は「抑える」と「控える」と「押さえる」について紹介しました。
「抑える」は「ある程度に留める」、「控える」は「自制する」、「押さえる」は「力で止める」と覚えておきましょう。