この記事では、「竜巻」と「ハリケーン」と「サイクロン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「竜巻」とは?
「竜巻」は「たつまき」と読みます。
意味は「積乱雲の下にできる、雲から地上へと細長く伸びて、高速で回転する渦巻き状の上昇気流のこと」です。
「トルネード」とも呼ばれ、積乱雲に伴って発生する自然現象で、風速は毎秒100メートル以上にもなり、家屋を破壊することもあります。
海上で水をまき上げる姿が、竜が天に上る様子に見えることから名付けられました。
「竜巻」の使い方
「竜巻」は名詞として「竜巻が発生する・した」「竜巻に巻き込まれる・巻き込まれた」などと使われます。
基本的に、大気の状態が不安定になり、積乱雲が発生した時に起きることの多い、高速で回転する渦巻き状の上昇気流を表す言葉です。
「竜巻」の例文
・『関東地方に竜巻注意報が出ている』
「ハリケーン」とは?
「ハリケーン」の意味は「北大西洋西部で発生する、暴風雨を伴う強い熱帯低気圧のこと」です。
熱帯低気圧が強まったものであり、「台風」「サイクロン」と同じ性質です。
「ハリケーン」は英語の「hurricane」が日本語化した言葉で、「北大西洋西部の熱帯性低気圧」「大暴風」「感情などの爆発」などの意味があります。
「ハリケーン」の使い方
「ハリケーン」は名詞として「ハリケーンが発生する・した」「ハリケーンが襲来する・襲来した」などと使われます。
基本的に、熱帯低気圧が強まったもののうち、北大西洋西部で発生するものに使われる言葉です。
「ハリケーン」の例文
・『ハリケーンによりフロリダで大きな被害が出た』
「サイクロン」とは?
「サイクロン」の意味は以下の通りです。
1つ目は「インド洋方面で発生する、暴風雨を伴う強い熱帯低気圧のこと」で、「台風」「ハリケーン」と同じ性質です。
2つ目は「技術用語で、遠心力と重量を利用して、微粒子を分離させる装置」という意味です。
上記に共通するのは「激しく回転する」という意味です、 「サイクロン」は英語の「cyclone」が日本語化した言葉で、「インド洋の熱帯性低気圧」「大竜巻」「集じん器」などの意味があります。
「サイクロン」の使い方
「サイクロン」は名詞として「サイクロンが発生する・した」「サイクロンが襲来する・した」などと使われます。
基本的に、熱帯低気圧が強まったのものうち、インド洋で発生するものや、転じて微粒子を分離させる装置に使われる言葉です。
「サイクロン」の例文
・『サイクロンによりアラビア半島で大きな被害が出た』
「竜巻」と「ハリケーン」と「サイクロン」の違い
「竜巻」は「積乱雲が発生した時に起きることの多い、高速で回転する渦巻き状の上昇気流」という意味です。
「ハリケーン」は「熱帯低気圧が強まったもののうち、北大西洋西部で発生するもの」という意味です。
「サイクロン」は「熱帯低気圧が強まったのものうち、インド洋で発生するもの」「微粒子を分離させる装置」という意味です。
まとめ
今回は「竜巻」と「ハリケーン」と「サイクロン」について紹介しました。
「竜巻」は「渦巻き状の上昇気流」、「ハリケーン」は「北大西洋西部で発生する熱帯低気圧」、」「サイクロン」は「インド洋で発生する熱帯低気圧」と覚えておきましょう。