この記事では、「作る」と「造る」と「創る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「作る」とは?
「作る」は「つくる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「原料や材料などを用い加工して、一つの意味のあるものに仕上げること」という意味で、日常的に形あるものにまとめ上げることを言います。
2つ目は「農作物や植物などを世話して育て上げること」という意味で、自らの意思で努力して仕上げることを言います。
3つ目は「それまでなかったものを新たに生じさせる」という意味で、全く新しいものを起こすことを言います。
4つ目は「意図的にそうなる様にする」という意味で、形に表したり、その様な状況にすることを言います。
5つ目は「罪や徳につながることをする」という意味で、その行動が罪や徳に転じることを言います。
上記に共通するのは「新しく生じさせる」という言意味です。
「作る」の使い方
「作る」は動詞として「作る・作った」と使われたり、副詞として「作って」と使われたり、名詞として「作り」と使われたりします。
基本的に、日常的に新しく物を生み出すことに幅広く使われる言葉です。
「作る」の例文
・『休日に料理を作り置きして冷凍しておくと便利だ』
「造る」とは?
「造る」も「つくる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「家や船など、大型のものを製造すること」という意味で、工場などで大掛かりに仕上げる建造物や建築物、構造物などのことを言います。
2つ目は「酒を仕込むこと」という意味で、酒を醸造する工程のことを言います。
上記に共通するのは「大がかりな物を生み出す」という意味です。
「造る」の使い方
「造る」は動詞として「造る・造った」と使われたり、副詞として「造って」と使われたり、名詞として「造り」と使われたりします。
基本的に、技術を用いて規模の大きなものを生み出すことに使われる言葉です。
「造る」の例文
・『海外の豪華クルーズ船の中には日本で造られているものもある』
「創る」とは?
「創る」も「つくる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「全く知られていないものを生み出すこと」という意味で、それまで世間に全く認識されていないものを生み出すことを言います。
2つ目は「独創性のあるものを生み出すこと」という意味で、その人にしか作れない独自のものを生み出すことを言います。
上記に共通するのは「独自で生み出す」という意味です。
「創る」の使い方
「創る」は動詞として「創る・創った」と使われたり、副詞として「創って」と使われたりします。
基本的に、はっきりと定まっていないものを新しく生み出すことに使われる言葉
「創る」の例文
・『彼は当時全く新しい芸術作品を創った巨匠だった』
「作る」と「造る」と「創る」の違い
「作る」は「日常的に新しく物を生み出すこと」という意味です。
「造る」は「技術を用いて規模の大きなものを生み出すこと」という意味です。
「創る」は「はっきりと定まっていないものを新しく生み出すこと」という意味です。
まとめ
今回は「作る」と「造る」と「創る」について紹介しました。
「作る」は「一般的に生み出すこと」、「造る」は「大きなものを生み出すこと」、「創る」は「全く新しく生み出すこと」と覚えておきましょう。