「侘しい」と「寂しい」と「淋しい」の違いとは?分かりやすく解釈

「侘しい」と「寂しい」と「淋しい」の違い生活・教育

この記事では、「侘しい」「寂しい」「淋しい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「侘しい」とは?

ひどく静かでもの寂しいという意味や、失望、失意に陥ったり、不遇、不運などでやりきれなくつらいことや、頼れるものがなく心細いこと、うまく行かなかったことのために力が抜けてしまうような気持ちなどを指す言葉で、基本的には自分に対して感じることが多い言葉と言えるでしょう。

失望、失意の場合は個人に向けて起きた事柄によって発生するため家族の中でひとりだけ侘しい、会社の中でひとりだけ侘しい気持ちになるということもありえ、動物も侘しいと感じることはありえます。

ひどく静かなという意味合いでは例えば宿に行った家族全員が侘しいと感じるということはあります。

機械に関しては感情の研究などで侘しいと感じることは考えられますが、接客するロボットに侘しさを感じさせる必要はあまりないと言えます。


「寂しい」とは?

内容、人数などの物足りなさ、風景などのひっそりした様子、孤独感などを表す言葉で、人数だけが問題ではないため、クラスでひとり引っ越したり、会社の課からひとり退職した場合でも寂しく感じると言えます。

風景のひっそりした感じは何もない、特徴が薄く人や家が少ない、かと言って動物がたくさんいるという環境でもないというところをさせるでしょう。

物足りなさを表す言葉でもあるため、販売台数的に寂しい、視聴率が寂しいなど数字のあるものが少ないことに対して使うことも可能です。

対義語は賑わしい、賑やかであるなどですが、すべてのケースで対応しているわけではありません。


「淋しい」とは

心理的に孤独であるケースで使われる言葉で、寂しいと同じ意味で使うこともありますが、同時に使う場合は一人になって淋しい、別れて淋しいなど人に関わる使い方をします。

そのため淋しい森などという言い方はあまり使いません。

表現上の好みとして使うケースはあるようです。

「侘しい」と「寂しい」と「淋しい」の違い

ひどく静かでもの寂しいという意味や、失望、失意に陥ったり、不遇、不運などでやりきれなくつらいことや、頼れるものがなく心細いことと意味が広い言葉ですが、淋しいという言葉と異なり、人間が周りにいないという問題で発生しないケースが多いのが侘しいと言えます。

寂しいは、内容、人数などの物足りなさ、風景などのひっそりした様子、孤独感などを表す言葉であり、人間だけでなく、ものなどでも使えレストランのメニューが寂しい、商店街が閉店が増え寂しいという使い方ができます。

淋しいは淋しいと同じ使い方も出来ますが、孤独である、心を許した人や動物が近くにいないという感覚を指します。

まとめ

侘しいは気持ちの問題であるケースとそういった場所であるケース、寂しいは物足りないと思う場合や風景の何もなさ、人のいないことなどを指し、淋しいは孤独であるということを強調した言葉となっています。