この記事では、「順次」と「随時」の違いを分かりやすく説明していきます。
「順次」とは?
順次とは、じゅんじという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、基準に従った物事の配列やじゅんばんといった意味の順の漢字に、つぎや直ぐ後に続くといった意味がある次の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ順次は、順序に従い物事を行う様子といった意味を表すのです。
「順次」の言葉の使い方
順次は、次々に順を追って作業等の行為を行う事に対して使われる言葉となっています。
より具体的には、目の前にあるすべき複数の事柄を間を置かずに次々にこなして行く、という意味を示すのです。
例えば商品を購入するための行列が出来ている時には、先頭の方から順次販売します、といった使い方で並んでいる順番で次々に商品の販売する事を表現したりします。
「随時」とは?
随時とは、ずいじという読み方をすべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、成り行き任せにするという意味を持っている随の文字に、じかんの単位とか月日の移りかわりといった意味を有する時の文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から随時は、適宜な時に行う様子を示すのです。
「随時」の言葉の使い方
随時は、特に日時の制限はなく何時でもといった意味に用いられる言葉となっています。
要するに何月何日までや何時までという日程や時間を明確に決めずに、好きなタイミングで行う、といった意味を示すのです。
この言葉を使用した表現として、随時受付というのがあります。
ただし注意が必要なのは、この言葉は必ずしも24時間365日何時でも受付可能、という意味ではないです。
受付時間があったり週末は不可能だったりする時にもこの言葉が用いられるので、やや大雑把に制限がない事を示す言葉だったりします。
「順次」と「随時」の違い
順次と随時の文字表記を見比べれば、使用されている漢字が全然違う事に気付く事が可能です。
所がどちらも漢字2文字で表現可能な上に、読み方も幾分似ている印象を受けるので、混同してしまう恐れはないとは言えません。
ただし漢字の違いにより、表現する意味合いにも違いがあるのでそこを理解すれば使い分けで迷う事はないです。
まず順次ですが、順序に従い次々に物事を実行する様といった意味を表します。
一方の随時は、その時々や何時でもといった意味をやや大雑把に示す言葉です。
まとめ
2つの言葉は共に漢字2文字で表記出来る上に、読み方も少し似ている部分があります。
とはいえ用いられている漢字は全然違うため、示す意味にもはっきりと相違点を見出す事が可能です。
そのため相違点を把握すれば、使い分けを誤る事も回避出来ます。
ちなみに順次は、順を追いつつ次々に行う、という意味として使用される言葉です。
対する随時は、日時に制限なく適宜に行う様を示す言葉として用いられています。