この記事では、「自粛」と「自重」と「自制」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自粛」とは?
「自粛」は「じしゅく」と読みます。
意味は「自分から進んでふるまいや態度を慎むこと」で、人に強制されるのではなく自主的に対外的な活動を控えることです。
「自」は「みずから」とも読み「自分の・自分で」という意味、「粛」は「心や規律などを引き締める」「つつしむ」という意味、「自粛」で「自分から心や規律を引き締めること」になります。
「自粛」の使い方
「自粛」は名詞として「自粛する・した」「自粛生活」「自粛ムード」などと使われます。
基本的に、自分から進んで対外的なふるまいや態度を控えることに使われる言葉です。
「自粛」の例文
・『緊急事態宣言により不要不急の外食や旅行を自粛する』
「自重」とは?
「自重」は「じちょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自尊心を持ち卑下しないこと」という意味で、自分を大切にして品性を保つことです。
2つ目は「言動を慎んで軽はずみなことをしないこと」という意味で、自分を大切にする気持ちからつまらないことしない様に心がけることです。
3つ目は「自分の健康に注意して身体を大切にすること」という意味で、挨拶文などで使われる、自分を心身共に大切にする言葉です。
上記に共通するのは「自分を大切にする」という意味です。
「自重」の使い方
「自重」は名詞として「自重する・した」「自重を求める」などと使われたり、あいさつ文として「どうかご自重ください」などと使われます。
基本的に、自分を大切にして品性を保つことや、あいさつ文で健康に留意することに使われる言葉です。
「自重」の例文
・『健康を保つ為に暴飲暴食を自重する』
「自制」とは?
「自制」は「じせい」と読みます。
意味は「自分の感情や欲望を抑えること」という意味で、自分がやりたいことや欲しいものを我慢することです。
「制」は「おさえつける」「おさえとめる」という意味、「自制」で「自分からおさえ止めること」になります。
「自制」の使い方
「自制」は名詞として「自制する・した」「自制を失う」「自制心」などと使われます。
基本的に、自分の感情や欲望を抑えて止めることに使われる言葉です。
「自制」の例文
・『自制しがたい探究心にとりつかれる』
「自粛」と「自重」と「自制」の違い
「自粛」は「自分から進んで対外的なふるまいや態度を控えること」という意味です。
「自重」は「自分を大切にして品性を保つこと」「あいさつ文で健康に留意すること」という意味です。
「自制」は「自分の感情や欲望を抑えて止めること」という意味です。
まとめ
今回は「自粛」と「自重」と「自制」について紹介しました。
「自粛」は「自主的に控えること」、「自重」は「自分を大切にすること」、「自制」は「自分の感情を抑えること」と覚えておきましょう。