「柔らかい」と「軟らかい」の違いとは?分かりやすく解釈

「柔らかい」と「軟らかい」の違い生活・教育

触るとすぐに形が変わる柔軟なものを「柔らかい」と言いますか、それとも「軟らかい」と言いますか。

この記事では、「柔らかい」「軟らかい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「柔らかい」とは?

堅くなく、ふんわりとしなやかである様子という意味です。

また、穏やかで堅苦しくない、くだけていて融通性に富んでいることも表します。


「軟らかい」とは?

手ごたえがなく、ぐにゃぐにゃしていて弱々しいという意味です。

言動が落ち着いていて堅苦しくない様子のときにも使います。


「柔らかい」と「軟らかい」の違い

「柔らかい」「軟らかい」の違いを、分かりやすく解説します。

「柔らかい」「軟らかい」は、両方とも力を入れるとすぐに形が変わり、人などに対しては堅苦しくなく穏やかな様子など意味もほぼ同じです。

また、読み方も両方とも「やわらかい」です。

しかし、形の変わり方と含まれている意味が少し違います。

「柔らかい」はふっくらとしていて、力を入れても元の形に戻ってくるような弾力があるときに使い、体や頭が柔らかいなど、融通が利くという意味もあります。

「軟らかい」はふにゃふにゃしていて、力を入れると元の形にはなかなか戻らず、弾力はありません。

また、人に使うときは堅苦しくないという意味だけではなく弱々しいという意味も含まれます。

「柔らかい」の例文

「柔らかい」の例文を紹介していきます。

・『毎日柔らかい布団で寝られて幸せです』
布団などふわふわしているものに対しては「柔らかい」となり、「軟らかい」には言い換えられません。

・『彼は難しいクイズにもすぐに答えられるほど頭が柔らかい子です』
常識にとらわれず、ひらめきや想像力が必要になるようなクイズに答えられる人は頭が柔らかいと言われ、色んなアイディアを生み出します。

「軟らかい」にはそのような意味はなく、言い換えられません。

・『物腰が柔らかい人は好かれます』
言葉遣いや人に対する態度が穏やかで優しいという意味になります。

「軟らかい」に言い換えられますが、弱々しいという意味も含まれてしまうでしょう。

「軟らかい」の例文

「軟らかい」の例文を紹介していきます。

・『じゃがいもを軟らかく茹で過ぎてほとんどなくなってしまいました』
野菜などを茹でると力を入れただけで穴が空いたり割れたりなど形が変わり、元の形には戻りません。

軟らかくなりすぎてスープに溶けてしまうこともあります。

「柔らかい」にも言い換えられていることはありますが、「軟らかい」が適しています。

・『彼女の本は軟らかい文章で書かれていてお勧めです』
格式ばっていない読みやすい文章という意味です。

「柔らかい」にも言い換えられます。

・『彼のような軟らかい性格でもボクシングができるか心配です』
「軟らかい」は穏やかであり弱々しいという意味もあります。

「柔らかい」でも表せますが、軟弱で心配しているのであれば「軟らかい」が適しています。

まとめ

「柔らかい」「軟らかい」は両方とも読み方も同じで、力を加えると形が変わり、堅苦しくなく穏やかという意味では同じですが、弾力と含まれている意味が少し違います。

「柔らかい」は弾力があり、融通が利くという意味が含まれており、「軟らかい」は弾力がなく、弱々しいという意味が含まれています。

「柔らかい」「軟らかい」も、読み方は同じなため話しているときに区別は付けられませんが、文章を書くときは漢字で区別すると、どのように「やわらかい」のか細かいところまで相手に伝えられるので、ぜひ使い分けてみましょう。