「席が空く」と「席が開く」の違いとは?分かりやすく解釈

「席が空く」と「席が開く」の違い生活・教育

この記事では、「席が空く」「席が開く」の違いを分かりやすく説明していきます。

「席が空く」とは?

座る場所がからになるという意味です。

この座る場所とは、椅子のことも、お座敷のようなものも指しています。

映画館やカウンター式の飲食店なら椅子、相撲の観戦では升席という座布団のようなものに座ります。

こういった場所は、当然ですが人が使って入れば、その場所に空間はありません。

人がいなくなり、空間ができたことを「席が空く」といいます。

「空く」には、そこにあったものがなくなるという意味があります。

席の場合でいうと、そこに座っていたものがいなくなることをいいます。

また、容器の中に入っていた液体がなくなってからになる、行と行などの間にすき間ができるといった意味も「空く」にはあります。

人気の飲食店の場合、食事の時間になると席がいっぱいでどこも座れなくなってしまいます。

行列ができることは珍しくありません。

椅子などに座って食事をしていた人は、食事が終わればその場所からいなくなります。

そして、店員が食器などを片付けます。

この状態になったときが、この言葉が意味するものです。

座る場所ができたことで飲食をすることができます。


「席が空く」の使い方

座る場所がからになるという意味で使用をします。

そこにいた人がいなくなることです。

もともとからっぽだった場合のことではなく、最初は誰かがいたけれど、後からその人がいなくなったという場合をいいます。

もとからからっぽだった場合は「席が空いている」といいます。


「席が開く」とは?

席とともに「開く」を使用することは一般的にはありません。

「開く」には、閉まっていたものがひらく、仕切りなどが取り除かれる、営業がはじまるといった意味があります。

席は閉じることはないので、「開く」とするのはおかしいです。

席と席の間に仕切りが設けられていることがありますが、仕切りをなくすことを「席が開く」とはいいません。

この場合は「仕切りを取り除く」といいます。

席のある店の営業がはじまった直後は、席に誰も座っていません。

席はからっぽな状態ですが、このことを指して「開く」とはいいません。

また、営業がはじまるといった場合、衣料品店など席のない店のことも指しています。

「席が開く」の使い方

席とともに「開く」は使用しません。

「開く」は、扉が開く、店が開くなどの使い方をします。

「席が空く」と「席が開く」の違い

席という語とともに使うのは前者の方です。

席がからっぽになるという意味になります。

「空」という漢字には、中身がないという意味があります。

席は開いたり閉じたりするものではないので「開く」とはいいません。

「席が空く」の例文

・『しばらく待って席が空く』
・『席が空くまで時間がかかる』
・『席が空くまで30分かかった』
・『電車の席が空く』

まとめ

座る場所がからになるという意味では「空く」を使用します。