この記事では、「半分ずつ」と「半分づつ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「半分ずつ」とは?
2分の1の割合、数量などにわけて、それぞれにあてがう、配分するという意味です。
「半分」は2分の1のことです。
ホールケーキだと、真ん中から切り分けた状態が2分の1になります。
人間は正確に半分にできないので、ホールケーキを2つにわけたうちのどちらか一方が若干小さく、もう一方が大きくなってしまうことがあります。
このように、わずかな違いがあったとしても半分といいます。
カフェオレには、牛乳とコーヒーが使われています。
その割合は同じくらいです。
これは、牛乳とコーヒーが「半分ずつ」使われているといいます。
牛乳の方が明らかに多い、あるいはコーヒーの方が明らかに多い場合は、「半分ずつ」とはいいません。
これでは2分の1ずつではないからです。
今度は飲食店に2人で出かけたときのことで説明をします。
この店はパンケーキが有名です。
2人とも、イチゴを使ったものと、チョコレートを使ったものを食べたいと思っています。
しかし、1人で2つも食べることはできません。
そこで、2つを頼んで、それぞれを2分の1にして2人で食べることにしました。
これを「半分ずつ食べる」といいます。
「半分ずつ」の使い方
2分の1に割り当てることを指して使用をします。
割合、数量などについていいます。
ぴったり2分の1でなくても、この言葉を用いることができます。
しかし、あまりにも分けたものの2つの差が大きい場合には、この言葉では表現しません。
たとえば、200mlのカフェオレを作るときに、コーヒーを150ml使用し、牛乳を50ml使用した場合は、あきらかにコーヒーが多いので、それぞれを「半分ずつ」使用しているとはいえません。
「半分づつ」とは?
2分の1の割合、数量などにわけて、それぞれにあてがうという意味です。
ぴったりと2分の1でなくても、だいたいであれば半分といいます。
たとえば、糖質制限をしたいのでご飯を50g、カリフラワーを50g混ぜ合わせたものを作ったとします。
これは、ちょうど2分の1ずつになっているので、この言葉が表すものです。
「半分づつ」の使い方
文字として書く場合、「づつ」とはしません。
言葉として口から音を出す場合には、「ず」も「づ」も変わらないので区別しません。
「半分ずつ」と「半分づつ」の違い
意味は同じで2分の1のことです。
一般的には「ず」を使います。
英語ではLとRの発音に区別がありますが、「ず」と「づ」の音の区別はないため、話すときには区別せずに使用しています。
書くときは「ず」です。
「ずつ」は平仮名にします。
「半分ずつ」の例文
・『半分ずつに切り分ける』
「半分づつ」の例文
・『半分づつ与える』
まとめ
どちらも2分の1の割合や数量を表す言葉です。
文字として書く場合には「ず」を使用し、話すときには区別をしません。