「説得」と「交渉」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「説得」と「交渉」の違い生活・教育

この記事では、「説得」「交渉」の違いを分かりやすく説明していきます。

「説得」と「交渉」の違い

「説得」「交渉」の違いについて紹介します。


「説得」と「交渉」の使い方の違い

「説得」は、「相手にこちらの主張を説明して、理解してもうらこと」に使われます。

相手に決して強要せずに、粘り強く丁寧に説明して、こちらの要求を受け入れて貰うことを言います。

「交渉」は、「お互いに折り合う点を見つける様に話し合うこと」に使われます。

こちらの意見と相手の意見を擦り合わせて、うまくまとまる様に話し合うことを言います。


「説得」と「交渉」の英語表記の違い

「説得」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「talk someone into/out of ~ing」「~する様/しない様に話して引き込む」=「説得する」というニュアンスです。

“I talked her into buying a car.”
(私は彼女に車を買う様に説得した)
“I talked her our of buying a car.”
(私は彼女に車を買わない様に説得した)
2つ目は「persuade」で、「言いきかせる」「説得する」という意味です。

“I persuaded him to cancel the plan as soon as possible.”
(私はその計画を出来る限り早く中止する様に彼を説得した)
「交渉」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「negotiate」で、「掛け合う」「交渉する」という意味があり、名詞形は「negotiation」です。

“You should try to negtiate on payment with your boss.”
(あなたは給料について自分の上司と交渉するべきだ)
2つ目は「make a deal」で、「取引する」「交渉する」という意味です。

“I made a deal with the client on the price.”
(私は顧客と価格について交渉した)

「説得」の意味

「説得」「せっとく」と読みます。

意味は「自分の主張を相手に丁寧に説明して受け入れて貰うこと」です。

相手の考えや行動を強制的に変えるのではなく、自分の主張の意味や意義を丁寧に説明して理解させて、相手が自らの意思で自分の考えに従う様に働きかけることを言います。

「説」「筋道を解きほぐして分かる様に述べること」という意味、「得」「心に叶う」「わかる」という意味、「説得」「筋道を解きほぐして分かる様に述べて、心に叶う様にすること」になります。

「説得」の使い方

「説得」「自分の主張を相手によく説明して、強制的にではなく相手が自らこちらに従う様にすること」に使われます。

「説得する・した」と動詞を伴って使われたり、「説得して」と副詞として使われたりします。

相手が納得するまで何度でも丁寧に説明する時に使われ、条件などを提示した場合は「交渉」が使われます。

「説得」を使った例文

・『無意味に攻撃してくるのをやめる様に敵に対して説得した』
・『これ以上彼氏にすがりついてもムダなので、早く別れる様に彼女を説得した』
・『衛生面が気になるので、すぐに部屋を掃除する様に彼に説得した』
・『何とかして予算を配分して貰える様に上司を説得した』
・『あの政治家の説明はイマイチ説得力に欠ける』

「説得」の類語

「説き伏せる(ときふせる)」
「相手に熱心に説明して、自分の考えや意見に従わせる様に仕向けること」という意味です。

「どうしても独り暮らしをしたいと親を説き伏せた」などと使われます。

「口説く(くどく)」
「熱心に説明したり頼んだりして、自分の意思を相手に承知して貰うこと」という意味です。

「昨日路上ナンパにあって、しつこく口説かれた」などと使われます。

「説得」の対義語

「納得(なっとく)」
「人の主張や行動などを十分に理解して受け入れること」という意味です。

「この労働量に対してこの給料はとても納得がいかない」などと使われます。

「交渉」の意味

「交渉」「こうしょう」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「特定の問題に関して、相手に掛け合うこと」という意味で、お互いの希望や条件などを擦り合わせて落としどころを探る為に話し合うことを言います。

2つ目は「相手と交渉したり接触したりすること」という意味で、人間関係のことを言います。

「交」「まじわる」とも読み、「つきあう」という意味、「渉」「かかわる」「関係する」という意味、「交渉」「交わり関係する」という意味です。

ビジネスや政治でよく使われ、お互いの条件を持ちより、合意することを前提に話し合う時の表現です。

「交渉」の使い方

「交渉」「特定の問題に関して、合意する為に相手と掛け合うこと」に使われます。

「交渉する・した」と使われたり、「交渉して」と副詞として使われたりします。

相手と合意することを目的にそれぞれの主張を話し合うことですが、中には合意できずに終わることもあり、その様な場合は「交渉決裂」と言います。

「交渉」を使った例文

・『もう少し給料を上げて貰いたいと思い、社長と直接交渉した』
・『警察が人質を取って立てこもっている犯人となんらかの交渉をしているらしい』
・『敵対関係にある国のトップが直接対談したが、交渉決裂に終わった』
・『契約内容に関して、クライアントともう少し交渉する余地があるのではないかと思う』
・『成績を上げるからゲームを買ってもらう様に親と交渉した』

「交渉」の類語

「協議(きょうぎ)」
「関係する人や組織の代表者が集まって相談すること」という意味です。

「コロナ禍における感染対策について協議した」などと使われます。

「駆け引き(かけひき)」
戦場で、「駆け」は進むこと、「引き」は退くことという意味から転じて、「政治やビジネスなどで、相手の出方や状況をうまくコントロールして、自分に有利になるように仕向けること」という意味です。

「ビジネスでは取引先との駆け引きが大切だ」などと使われます。

「交渉」の対義語

「強行(きょうこう)」
「無理を押し切って行なうこと」という意味です。

「周辺住民の反対を無視して高層ビル建設を強行させた」などと使われます。

まとめ

今回は「説得」「交渉」について紹介しました。

「説得」「相手説明して理解してもうらこと」「交渉」「相手に掛け合うこと」と覚えておきましょう。