この記事では、「戸惑う」と「困る」と「悩む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「戸惑う」とは?
「戸惑う」は「とまどう」と読みます。
意味は「どの様に対処して良いかわからず、うろうろ迷うこと」で、あるものごとに対して心の準備ができておらず、どうしてよいか分からなくてあれこれとまごつくことです。
「戸惑う」の由来は、大きな屋敷でどの「戸」を開けて入れば良いのか分からず、迷うことからきています。
「戸惑う」の使い方
「戸惑う」は動詞として「戸惑う・戸惑った」と使われたり、副詞として「戸惑って時間がかかる」などと使われたり、名詞として「戸惑いが見える」などと使われます。
基本的に、対処の仕方が分からずに、うろうろ迷う様子に使われる言葉です。
「戸惑う」の例文
・『急に知らない人から告白されて戸惑う』
「困る」とは?1
「困る」は「こまる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あるものごとの判断や処理が分からずに苦しむこと」という意味で、どの様に扱って良いか分からずに持て余す様子のことです。
2つ目は「辛い目にあって苦しむこと」という意味で、困難なことがあって面倒だ、辛いと思う様子のことです。
3つ目は「不都合である」という意味で、自分にとって不快な様子のことです。
4つ目は「生活がひっ迫する」という意味で、お金や必需品がなくて生活しにくくなることです。
上記に共通するのは「嫌な思いをする」という意味です。
「困る」の使い方
「困る」は動詞として「困る・困った」と使われたり、副詞として「金に困って盗みを働く」などと使われたり、名詞として「水回りでお困りの方」などと使われます。
基本的に、あるものごとの判断や処理が分からずに、辛い思いをすることに使われる言葉です。
「困る」の例文
・『忙しいのに人手が足りず困る』
「悩む」とは?
「悩む」は「なやむ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「決断できなかったり解決方法が分からずに、思いわずらう」という意味で、どうしたらよいか分からず心を痛めることです。
2つ目は「対応や処理が困難で苦しむ」という意味で、問題が起きて自分一人ではどうにもできずに辛い思いをすることです。
3つ目は「身体の症状に苦しむ」という意味で、ある症状が出て辛い思いをすることです。
4つ目は「動詞の連用形に付き、思う様にいかない様子を表す」という意味で、「伸び悩む」などに使われます。
上記に共通するのは「思いわずらう」という意味です。
「悩む」の使い方
「悩む」は動詞として「悩む・悩んだ」と使われたり、副詞として「悩んで相談する」などと使われたり、名詞として「悩みを打ち明ける」などと使われます。
基本的に、ある問題がうまく解決できずに思いわずらうことに使われる言葉です。
「悩む」の例文
・『意中の人に告白するべきか悩む』
「戸惑う」と「困る」と「悩む」の違い
「戸惑う」は「対処の仕方が分からずに、うろうろ迷う様子」という意味です。
「困る」は「あるものごとの判断や処理が分からずに、辛い思いをすること」という意味です。
「悩む」は「ある問題がうまく解決できずに思いわずらうこと」という意味です。
まとめ
今回は「戸惑う」と「困る」と「悩む」について紹介しました。
「戸惑う」は「うろうろ迷う」、「困る」は「辛い思いをする」、「悩む」は「思いわずらう」と覚えておきましょう。