この記事では、「節約」と「節制」と「倹約」の違いを分かりやすく説明していきます。
「節約」とは?
「節約」とは、無駄をはぶき、切り詰めるという意味になります。
お金、時間、物、電気、水道、ガスなどあらゆることに使うことができます。
ちなみに反対語は「浪費」となります。
「浪費」はお金などを無駄に使うことです。
「節約」と「浪費」は併せて覚えておくといいでしょう。
「もっと経費の節約をして欲しい」「バスを待つより電車で行く方が時間の節約になる」「いくら私が節約しても家族が浪費するので意味がない」などと使います。
「節制」とは?
「節制」とは、食欲、喫煙、飲酒などの欲望を抑えて、度を超さないようにすること、控えめにすること、慎むことという意味があります。
同じ読み方で「摂生」がありますが、こちらは過度な飲食をしない、規則正しい生活を心がけるという意味になります。
混同しないように気をつけてください。
「お金もかかるしタバコを節制する」「お菓子を毎日食べると太るし健康にも良くないので節制します」「スタイルのいい人は日頃から節制している」「節制した効果が出た」などと使います。
「倹約」とは
「倹約」とは、お金、物など無駄遣いしないように努めること、様子を言います。
「倹約」はまったくお金を使わないことではありません。
また、単なるケチとも違います。
無駄遣いはせず必要なことにはお金を使う、賢いイメージがあります。
「彼は倹約家だから浪費家の彼女と話が合うわけない」「父は若い頃、倹約して本を買っていたそうだ」「妻から倹約するように言われている」などと使います。
「節約」と「節制」と「倹約」の違い
「節約」と「節制」と「倹約」の違いを解説します。
この三つの言葉はどれも「欲望を我慢する」という共通点があります。
しかし、言葉の意味はそれぞれ違いますので、混同しないように気をつけてください。
「節約」とは、無駄をはぶき、切り詰めることを言います。
「倹約」と似ているのですが「倹約」はお金、物を無駄遣いしないように努力するという意味に対して、「節約」は時間、距離などあらゆる物事に使います。
これが微妙な違いと言えるでしょう。
またどちらも、人によって度合いは違います。
他人から見れば大したことがない「節約」「倹約」であっても当人にすれば大変な苦労として感じていることもあるのです。
「節制」は、食欲、喫煙など自分の中にある欲望を抑え、度を超さないように控えめにするという意味になります。
例えば毎日おやつを食べていた人が週2回に減らす、などが「節制」にあたるわけです。
お金を減らすという意味合いではないですので「節約」「倹約」と混同しないようにしましょう。
覚えやすくまとめますと「節約は無駄をはぶき切り詰めること」「節制は欲望を抑えて控えめにすること」「倹約はお金、物を無駄遣いしないように努力すること」となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「節約」と「節制」と「倹約」の違いを解説しました。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けていきましょう。