1960年代に自動車のエンジンに付けられたターボチャージャーはエンジンの燃焼エネルギーを大きくするのに使われましたが、そのターボチャージャーと一緒に使われているのが「インタークーラー」という装置です。
それでは、この「インタークーラー」とはどういう意味でしょうか。
また、「アフタークーラー」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「インタークーラー」と「アフタークーラー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「インタークーラー」とは?
「インタークーラー」とは、自動車などのエンジンにおいてターボチャージャーなどの過給機で加熱された空気を、エンジンに送り込む前に適切な温度まで下げることを目的に設置されている装置のことです。
現在のターボ付きのエンジンにおいては事実上標準となっている方式です。
「アフタークーラー」とは?
「アフタークーラー」とは、前述の「インタークーラー」と同じで、過給機で圧縮された空気の温度を下げるために設置されている冷却装置のことを指す言葉です。
アフターという名前の通り、過給機の後ろに付けられているもののことをこう呼ぶのが本来の意味なのですが、現在はどこにあっても「インタークーラー」という呼び方をするのが通例になっています。
「インタークーラー」と「アフタークーラー」の違い
「インタークーラー」と「アフタークーラー」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、ターボチャージャーのような過給機で圧縮された空気の高くなった温度を下げる目的で設置されるものですが、現在の自動車エンジンなどではまったく同じもののことを言います。
もともとは明確な違いがあり、複数の過給機の中間に設置されるのが「インタークーラー」で、過給機の後ろに設置されるのが「アフタークーラー」という使い分けでした。
一般的な自動車エンジンにおいては過給機の後に設置される形しかないので本来は「アフタークーラー」が正しいのですが、過給機の冷却装置自体のことを「インタークーラー」と呼んでいた歴史があるために、本来の意味とは違うものに対しても使われているというのが現状です。
まとめ
この記事では、「インタークーラー」と「アフタークーラー」の違いを、解説してきました。
これと関連しているのですが、「ターボチャージャー」と「スーパーチャージャー」の違いというものを説明できるでしょうか。
これは簡単に言えばコンプレッサーの動力源がエンジンの排気かシャフトの回転かという違いです。