この記事では、「関係を断つ」と「関係を絶つ」の違いを分かりやすく説明していきます。
語彙力をつけていきましょう。
「関係を断つ」とは?
関係を断つとは、別々の道に進んでいくこと。
もう会う必要がないと、割り切ることです。
お互いに連絡をとらないこと、約束しないことを「関係を断つ」といいます。
関係を断つの「断つ」は「なくなる」という訳があります。
そして「さだめる」という意味もあります。
つまりこれまでのような、付き合いや交流が消えること。
縁のない運命だと思って、自分の心を定めていくことが「関係を断つ」にあたります。
口論やケンカをして一時的に離れていくこと、交流がなくなってしまった状況が「関係を断つ」です。
「関係を絶つ」とは?
「関係を絶つ」とは、すっぱり関係を切ること。
復縁しない、きっぱりとした別れをいいます。
親子であれば勘当、知人であれば絶縁にあたるのが「関係を絶つ」です。
「関係を絶つ」の「絶つ」は、やや強い言い回しの言葉です。
そこには「やめる」という訳があります。
そして「こばむ」という強い意思もまじっています。
そのため相手と、距離を置くこと。
恋人や家族、友達としての役目をすっぱり切ることを「関係を絶つ」といいます。
向こうから連絡がきたとしてもお断りして、一方的に関係をやめることが「関係を絶つ」です。
「関係を断つ」と「関係を絶つ」の違い
どちらも同じようにみえます。
「関係を断つ」と「関係を絶つ」の違いを、分かりやすく解説します。
・断つと絶つの差
「関係を断つ」と「関係を絶つ」は「かんけいをたつ」と読みます。
あてがう漢字が異なるだけなので、迷いやすいです。
「関係を断つ」と「関係を絶つ」を見比べたとき、より強いフレーズが「関係を絶つ」です。
「絶つ」には向こうからやって来た連絡を、こちらが拒絶するという強いニュアンスがあります。
軽いケンカをしてお互いソッポを向いたような「関係を断つ」に対して「関係を絶つ」は相手に未練があって、こちらが一方的に縁を切りたい場合に使います。
また「断つ」が一時的な別れを指すのに対して「絶つ」は永遠の別れや絶縁をあらわします。
そのため感情のもつれで一時的に離れている場合は「関係を断つ」、大きな事件が起こってもう金輪際会わない場合には「関係を絶つ」といいます。
軽い別れをあらわすのが「関係を断つ」、重たい別れをあらわすのが「関係を絶つ」です。
一時的な別れが「関係を断つ」なら、永遠のさようならが「関係を絶つ」になります。
それぞれのシーンにあわせて、正しい言い方をしてみてください。
まとめ
「関係を断つ」と「関係を絶つ」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも「かんけいをたつ」と読みます。
「関係を断つ」は一時的な別れをあらわします。
そして「関係を絶つ」は永遠のお別れです。
別れは切ないものですが、状況によってはつらい決断をせざるを得ない場合もあります。
前向きにすすんでいきましょう。