「地元」と「故郷」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「地元」と「故郷」の違い生活・教育

この記事では、「地元」「故郷」の違いを分かりやすく説明していきます。

「地元」と「故郷」の違い

「地元」「故郷」の違いについて紹介します。


「地元」と「故郷」の使い方の違い

「地元」は、「その人が生れ育った場所」「現在住んでいて詳しい地域のこと」に使います。

その人の生活の拠点となっている、なっていた場所のことです。

「故郷」は、「その人が生れ育った場所で、現在は別の場所に住んでいる状態」に使います。

生まれ育った時の記憶が最も強く残っている場所のことです。


「地元」と「故郷」の英語表記の違い

「地元」の英語表現は以下の2つです。

1つ目は「hometown」で、「ホームタウン」と日本語化しています。

「本拠地の街」という意味で、「故郷」と同じ意味でも使われます。

“There is no Starbucks in my hometown.”
(私の町にはスタバがない)

2つ目は「local」で、「地方の」という意味です。

“I met my local friends in summer holiday.”
(夏休みに地元の友達に会った)

「故郷」の英語表現は以下の2つです。

1つ目は「hometown」で、「地元」と同じ意味です。

“This is my hometown.”
(ここが私の故郷です)

2つ目は「where I grew up」「私が育ったところ」という意味です。

“This is where I grew up.”
(ここは私の故郷です)

「地元」の意味

「地元」「じもと」と読み、以下の3つの意味があります。

1つ目は「生まれ育った場所」という意味で、「故郷」と同じ意味です。

現在自分が住んでいて、深くかかわり合いがあり、情報に詳しい地域のことを言います。

2つ目は「現在住んでいる場所」という意味で、生まれ育った場所は既に引き払い、違う場所に生活の拠点を定めていることを言います。

3つ目は「あるものごとに関わりのある土地」という意味で、ある地域のことを言います。

「地元住民」「地元の商店街」など、「その地域」という意味で使われます。

上記に共通するのは「その土地に慣れ親しんでいる」という意味です。

「地元」の使い方

「地元」は、「出身地」「居住地」「ある地域」という意味で使われます。

自分だけではなく他人も対象になり、生活の拠点としている場所を表す言葉です。

その場所に自分の両親が住んでいたり実家がある必要はなく、長く住んでいて愛着を持っているというニュアンスがあります。

因みに、「ジモティー」「地元」に英語で「~される人」を表す接尾辞「-ee」が付いた言葉で、「地元の人」という意味です。

「地元」を使った例文

・『久しぶりに地元の花火大会を観に行った』
・『地元で友達が居酒屋を経営しているので立ち寄った』
・『地元の商店街が街コンに力を入れている』
・『大規模マンションの建設に地元の住民が反対している』
・『まだ地元ではコロナ感染者が出たとは聞いていない』

「地元」の類語

「土着(どちゃく)」
「先祖代々からその土地に住み付いていること」という意味です。

「お膝元(おひざもと)」
「権力者の支配下のこと」、転じて「身の近くや身の回りのこと」という意味です。

「地元」の対義語

「アウェー」
「スポーツで適地に入ること」、転じて「自分にとって居心地が悪い場所」という意味です。

「故郷」の意味

「故郷」「こきょう」または「ふるさと」と読みます。

意味は「生まれ育った場所のこと」です。

その人が生れて、ある程度の年齢まで育った土地のことを言い、「出身地」と同じ意味です。

一般的には既に別の場所に移り住んでいる人が、自分の生まれ育った場所や、両親が住んでいる実家などに対して使う言葉です。

「故郷」というと「田舎」のイメージがありますが、立派な新興住宅地であっても、その人が生まれ育った場所ならば「故郷」と言います。

「故郷」の使い方

「故郷」は、「生まれ育った場所」に使われます。

1人に付き1ヶ所であり、「地元」と違って「慣れ親しんだ土地」という意味ではありません。

ただし、生れてからすぐに何度も引越しを経験した人で「故郷」と言える土地がないと言うケースもあります。

その様な場合は「現在両親が住んでいる場所」「故郷」と言う場合もあります。

「故郷」を使った例文

・『この町は私の第二の故郷と言える』
・『コロナ禍で故郷の両親に1年以上会っていない』
・『故郷に錦を飾ると言ったが、中々実現できずにいる』
・『今年の夏は家族で故郷に帰省したいと思っている』
・『私の故郷には妖怪の伝説が数多くある』

「故郷」の類語

「生国(しょうごく)」
「生まれた国(地域)」という意味です。

「田舎(いなか)」
「都会から離れた地方」「自然が多くのどかな場所」「生まれた場所」という意味です。

「故郷」の対義語

「異郷(いきょう)」
「自分の母国や出身地ではないよその土地」という意味です。

まとめ

今回は「地元」「故郷」について紹介しました。

「地元」「生れ育った場所」「現在住んでいて詳しい地域のこと」「故郷」「生まれ育った場所」と覚えておきましょう。