この記事では、「中枢」と「中軸」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「中枢」と「中軸」の違い
「中枢」と「中軸」は、似たような言葉で、両方とも物事の中心という意味だけではなく、重要で大切だということを表現する時にも、よく使用される言葉です。
また、ビジネスや学術的な文章や会議で、耳にすることが多い言葉です。
普通の会話内では、「中心」「真ん中」「重要な部分」などと表現される方が一般的です。
「中枢」と「中軸」の使い方の違い
「中枢」と「中軸」は、どのように使い分けるのか説明します。
「中枢」は、多くの場合に組織や団体、システムなどの要となる部分や人を示す時に使います。
もしこの大切な部分が欠けると、全体が機能しなくなります。
「中枢神経」は神経をつかさどる大切なものです。
ここに問題があれば、体が機能しなくなる大切な神経をあらわします。
「中軸」も「中枢」と同じように「大切な部分を示します。
しかし、コントロールするよりも「軸を中心としてバランスをとり基礎が試している」とのニュアンスが強い言葉です。
「中枢」と「中軸」の英語表記の違い
「中枢」は英語表記にすると、「center」「nucleus」「pivot」「central figure」「central figur」「key man」となります。
また外来語のハブ「hub」も同じような意味を持ちます。
例をあげると「日本のハブ空港」です。
これは日本の中心機能を持つ空港の意味です。
政治や産業の中心機能を示す時に、この「hub」がよく使われます。
「中軸」は、学術的な意味では「axis」と表現します。
しかし、中心的で重要との意味なら、やはり「中枢」をあらわす英語と同じ言葉で表現します。
「中枢」の意味
「中枢」は(ちゅうすい)と読みます。
「枢」という漢字の訓読みは(とぼそ)になります。
これは開き戸についている軸のことです。
この部分がなくては、戸の開け閉めができないという、とても大切な部分です。
このことから、なくてはならない重要な事や組織、もしくは人のことを意味しています。
「コンピューターの中枢部分」や「経済の中枢」などが、その例です。
「中枢」の使い方
「中枢」は、やや難しい表現の言葉で、ビジネスや正式文章で使われることが一般的です。
「この部分がなくては、機能しなくなる重要なポイント」という意味を伝えたい場合には、この「中枢」を使うと、相手にニュアンスがよく伝わります。
「中枢」を使った例文
・『中枢神経が麻痺しているようです』
・『あの組織の中枢と、もう一度話し合う必要がある』
・『この地方の中枢都市といえば、大阪府です』
・『誰がこの問題の中枢人物なのか、推測できない』
「中枢」の類語
「中枢」と似た意味を持つ言葉はたくさんあります。
一例をあげると「中心」「要」「機軸」「枢軸」「枢機」になります。
「中枢」の対義語
「中枢」の対義語は、「末端」「抹消」になります。
また「周辺」「取巻き」も、対義的な意味を持つ言葉です。
「中軸」の意味
「中軸」は、(なかじく)という読み方と、(ちゅうじく)との読み方があります。
ただし一般的に耳にするのは(ちゅうじく)の方が多く、(なかじく)と言われてもピンと来る人は多くありません。
(なかじく)は、歌舞伎用語で、一枚目、二枚目、三枚目のように、歌舞伎役者の一座内での立ち位置を示す言葉です。
「中軸」は、まとめ役を務める役者のことです。
ちなみに二枚目は、今でもよく使われていて「色男」「イケメン」を意味します。
さて「軸」という漢字ですがで、これは訓読みで(よこがみ)と読み、車の心棒のことを表します。
車の心棒がなくては、車は成り立ちません。
つまり心棒は車の土台であり、欠かせない部分です。
このよなことから「中軸」は、真ん中を通る軸や線という意味だけではなく、何かを支える重要な部分という意味もあらわします。
「中軸」の使い方
(ちゅうじく)は、そこを中心として物事が成り立っているという意味で使います。
「中枢」と非常に似通っている言葉ですが、この部分が土台や基礎であり重要だということを表す時に使います。
「中軸」を使った例文
・『きっと彼が、今度のプロジェクトの中軸を担うでしょう』
・『今回の作戦の中軸となるのは、佐藤さんだ』
・『物事の中軸を見極めるべきだ』
・『この地域で産業の中軸をなしているのは、農業だ』
「中軸」の類語
「中軸」の類義語は、「中心」「心棒」「主力」「要」などがあります。
「中軸」の対義語
「中軸」の対義語には、「周辺」「周縁」があります。
まとめ
「中枢」と「中軸」は、どちらも大切で重要だということを表す言葉です。
しかし「中枢」は、何かをコントロールするのに大切な部分を表し、「中軸」は、基礎や土台となる大切な部分を意味します。