この記事では、「取消」と「返品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「取消」とは?
ある行為(例えば購入など)についてそのなされた過程に問題があることを(購入であれば商品を買いたいものと取り違えてレジに示すことなど)理由として、それを最初までさかのぼって無効とすることを指します。
ものを購入する行為であれば実際には少なくとも取り消しした品物は買わない事になります。
自動販売機の取消ボタンはお金を入れる前の段階に戻す操作で、入れたお金を戻すようになっています。
パソコンの操作であれば取消は先ほどした操作の前の段階に戻す操作を指し、消してしまった文章を元通りにすることも可能ですが、保存操作ごとに区切られ、保存操作をした直前の操作ミスは取り消すことが出来ません。
法律の世界にも取消権という権利があり、相手の意思表示に問題・瑕疵(詐欺や説明の重大な欠陥など)がある際に法律を無効にできるというものになっています。
「返品」とは?
いったん仕入れた品物をや購入した品物を返すことで、その品物自体も指します。
一度手に入れたものの重大な欠陥があって返品するなどのケースがありえますが、家電などであれば修理や交換が先に行われます。
化粧品やサプリメントでは効果が感じられなければ返品ができるというシステムのものもあり、期限内であれば品物を購入先へ送り返して代金を返してもらえるものもあります。
また、製品に重大な欠陥があったものは回収という場合もあります。
意味合い自体は違いますが、購入した側は商品を使えなくなる点で共通していますが、緊急性は回収のほうが上で、回収はメーカーから行うのに対して、販売店や消費者が見つけた欠陥(故障など)を理由にメーカーに返すのが返品となります。
発生率は返品のほうが高いと言えますが、一回の回収でその欠陥があった銘柄の全商品にを回収しなければいけないため回収のほうが被害とメーカーのイメージダウンは大きいです。
「取消」と「返品」の違い
「取消」と「返品」の違いを、分かりやすく解説します。
「取消」と「返品」は買った商品をなかったことにするという観点で近いものがありますが、取消は買おうとした事自体を取り消すもので、買い間違いなどでも発生します。
返品は一度手に入れたもので故障や商品説明の欠陥などでメーカーに返すという点で異なっており、品物が手に渡っているかどうかの違いがはっきりしています。
返品は使用段階に考え方の差があり、乗車前のきっぷの買い間違えであれば払い戻しでお金に戻してもらえるため取り消しと近いものがあります。
ただし、商品の単純な返品はあまり少なく、代替品への交換や故障の修理を行うのが一般的です。
まとめ
「取消」と「返品」では取り消しのほうがパソコンや法律の言葉などで使われるなど用途が広くなっていますが、元通りにするという基本は共通しています。
返品は品物を返す、代金を戻してもらうという基本で、オークションなどでは不可能な出品者が多く見られます。