この記事では、「収める」と「納める」と「修める」の違いを分かりやすく説明していきます。
「収める」とは?
「収める」は「おさめる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「決まった範囲内にきちんと入れる」という意味で、定められた場所や範囲内に物をしまうことを言います。
2つ目は「金品を受け取って手に入れる」という意味で、金品を受け取り、自分のものとすることを言います。
3つ目は「乱れているものを落ち着かせる」という意味で、争いや騒動をしずめることをいいます。
上記に共通するのは「きちんとしまう」という意味です。
「収める」の使い方
基本的に、あるべき場所や形に、物やものごとを落ち着かせることに使われる言葉です。
「収める」の例文
・『このことは自分たちだけの胸に収めておこう』
「納める」とは?
「納める」も「おさめる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「金品を受け取るべき人に渡す」という意味で、支払うことが決まっている金品を相手に渡すことを言います。
2つ目は「ものごとをおしまいにする」という意味で、ものごとのけじめをつけて終わらせることを言います。
上記に共通するのは「終わりにする」という意味です。
「納める」の使い方
「納める」は動詞として「納める・納めた」と使われたり、副詞として「納めて」と使われたりします。
基本的に、金品や大切なものを渡すべき側に渡すことや、けじめをつけることに使われる言葉です。
「納める」の例文
・『将来の為にも税金はしっかり納めた方がいい』
「修める」とは?
「修める」も「おさめる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「行動や性格を正す」という意味で、心や生活態度が乱れない様にするとを言います。
2つ目は「学問や技芸などを身に付ける」という意味で、勉強して習得することを言います。
上記に共通するのは「自分のものにする」という意味です。
「修める」の使い方
「修める」は動詞として「修める・修めた」と使われたり、副詞として「修めて」と使われたりします。
基本的に、正しいことや役に立つを身に付けて自分のものにすることに使われる言葉です。
「修める」の例文
・『彼女は大学でドイツ語を修めた』
「収める」と「納める」と「修める」の違い
「収める」は「あるべき場所や形に、物やものごとを落ち着かせること」という意味です。
「納める」は「金品や大切なものを渡すべき側に渡すこと」「けじめをつけること」という意味です。
「修める」は「正しいことや役に立つを身に付けて自分のものにすること」という意味です。
まとめ
今回は「収める」と「納める」と「修める」について紹介しました。
「収める」は「落ち着かせる」、「納める」は「けじめをつける」、「修める」は「身に付ける」と覚えておきましょう。