この記事では、「サインペン」と「ボールペン」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「サインペン」とは?
「サインペン」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「サインペン」は「Sign Pen」と英語表記します。
「サインペン」は、「水溶性インクを詰めた筆記用具の商標名」という意味があります。
「サインペン」は、ペン先にアクリル繊維を用いて、毛細管現象を利用してインクを供給する筆記用具となります。
水溶性インクの柔らかい書き味が特徴で、文具メーカー『ぺんてる』の商品名「ぺんてるサインペン」として、商標登録されています。
ここから転じて、水性フェルトペン全般のことを、「サインペン」と呼ぶようになっています。
もともと、マジックインキのペン先にはフェルトを使用していたため、太い文字しか書けないという問題がありました。
そこで「ぺんてる」が、アクリル繊維を使い、細い文字を書けるようにしたのが、「ぺんてるペン」で、さらに、油性から水性にしたのが「ぺんてるサインペン」になります。
当初売れ行きが悪かった「ぺんてるサインペン」ですが、アメリカ合衆国大統領ジョンソンが気に入り、24ダースも購入したことから全米で人気が爆発し、逆輸入のような形で、日本でも普及していきました。
「ボールペン」とは?
「ボールペン」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ボールペン」は「ball-point pen」と英語表記します。
「ボールペン」は、「軸の円錐型になっている先端に、小さなボールがはめ込んであるペンのこと。
書くときにこのボールが回転し、軸内からインクが出て筆記される」という意味があります。
「ボールペン」は、種類が多く、太さや色、インクの特性など様々です。
また、ペン先を覆うキャップ式のものと、ボタンを押すことでペン先を繰り出すノック式のものがあります。
一本に2色以上が内蔵された多色系の「ボールペン」もあります。
「ボールペン」は、消しゴムで消せないため、公的書類の筆記用具として使われています。
それまで主流だった万年筆よりも取り扱いが簡単なことから普及しました。
「サインペン」と「ボールペン」の違い
「サインペン」と「ボールペン」の違いを、分かりやすく解説します。
「サインペン」と「ボールペン」は筆記用具という共通点があります。
ただし、「サインペン」は先端がアクリル繊維でできているのに対して、「ボールペン」は、先端に小さなボールがはめ込んであるという違いがあります。
また「サインペン」は『ぺんてる』の商標なのに対して、「ボールペン」は、日本だけでなく、世界で使われている言葉という違いがあります。
まとめ
「サインペン」と「ボールペン」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。