「ザッハトルテ」と「ガトーオペラ」はどちらもチョコレートを使ったケーキの一種ですが、生まれた国や作り方などが異なります。
この記事では、「ザッハトルテ」と「ガトーオペラ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ザッハトルテ」とは?
「ザッハトルテ」は「オーストリアのウィーンで生まれたチョコレートケーキ」を指します。
具体的には、チョコレートが含まれたスポンジにアンズジャムを挟み、外側をチョコレートでコーティングした丸型のケーキのことを意味し、現在もウィーンの銘菓として親しまれています。
「ガトーオペラ」とは?
「ガトーオペラ」は「フランスで誕生したチョコレートケーキ」で、チョコレートやコーヒーシロップを染み込ませた薄いスポンジケーキにガナッシュクリームやコーヒー風味のバタークリームを挟んで層を作り、トップをチョコレートでコーティングした四角型のケーキのことを指します。
フランスの代表的なスイーツとして人気があります。
「ザッハトルテ」と「ガトーオペラ」の違い
「ザッハトルテ」と「ガトーオペラ」はいずれもヨーロッパ発祥のチョコレートケーキですが、生まれた国や年代、考案者や名前の由来に違いがあります。
「ザッハトルテ」は「オーストリアのウィーン」で生まれたケーキで、1800年代に菓子職人フランツ・ザッハによって考案されたことが名前の由来になったとされ、当時のオーストリア宰相であったメッテルヒがザッハに命じて作らせたのが誕生のきっかけと伝えられています。
一方、「ガトーオペラ」は「フランス」で生まれたケーキで、同国の老舗洋菓子ブランド「ダロワイヨ」によって作られ1950年代に普及したといわれています。
名前の由来はパリの歌劇場である「オペラ座」で、「ガトーオペラ」の表面にはオペラ座のアポロン像が掲げる金琴をイメージした金箔が飾られているケースが多いようです。
また、「ザッハトルテ」と「ガトーオペラ」は作り方や形状、味わいにも違いがあります。
「ザッハトルテ」は、主にチョコレートが含まれたスポンジにアンズジャムを挟みチョコレートでコーティングするという手法で作られ、丸い形をしています。
チョコレートの甘みがアンズジャムの程よい酸味で緩和され、独特の味わいが感じられます。
「ガトーオペラ」の場合は、チョコレートやコーヒーシロップを染み込ませた薄いスポンジケーキにガナッシュクリームやバタークリームを挟んで層を作り、トップをチョコレートでコーティングするといった手法で作られるのが一般的で、四角い形状なのが特徴的です。
チョコレートとバタークリームがマッチした、濃厚でゴージャスな味わいが感じられます。
まとめ
「ザッハトルテ」はオーストリアのウィーンで誕生した丸いチョコレートケーキ、「ガトーオペラ」はフランスで誕生した四角いチョコレートケーキを意味します。
名前の由来やレシピ、味わいにも違いがありますので機会があればぜひ食べ比べてみてください。