「観点」と「論点」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「観点」と「論点」の違い生活・教育

この記事では、「観点」「論点」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

言葉は聞いたことがあるけれど、使うべき場面や、はっきりとした意味をご存知の方は、どれだけいるでしょうか。

恐らく殆ど説明しようとすると、中々説明に困るはずです。

この記事では、明確な意味や例文なども用いて解説していきます。

「観点」と「論点」の違い

最初に「観点」(かんてん)と「論点」(ろんてん)の違いをご説明致します。

「観点」とは、対象になる事に対して、実際に見てみたり、結果などを踏まえて考える立場にある人のことをいいます。

「論点」の場合は、議論が行われる場において、取り上げられている話題や問題を指しております。


「観点」と「論点」の使い方の違い

次に「観点」「論点」の使い方の違いを解説していきます。

「観点」を使うときは、物事を実際に考えるときや、見たときに感じたことなどを考える立場にあるときに使っていきます。

「論点」を使いたいときは、話し合いの中で話題となっていることや、問題などを表現したいときに使います。

それぞれの使い方を見てみましょう。

前者の使い方
「僕と上司の観点は、いまひとつ違う気がする」
「ビジネスのける観点として、利益が継続的に続くかどうかということも大切なのです」
後者の使い方
「あの人は、いつも論点から外れるので話をするのが疲れる」
「論点は、定額給付金をまた実施するのかしないのかだ」


「観点」と「論点」の英語表記の違い

それでは「観点」「論点」の英語表記の違いを取り上げていきます。

「観点」を英語表記にしていくと、「Perspective」になります。

そして、「論点」を英語にすると、「Issues」です。

それでは両者の例文を用いてみます。

前者の例文 “Let’s take the perspective of the president. By doing so, you may understand the hardships of the president. ”(社長の観点に立ってみようと思う。そうすることで、社長の苦労も分かるかもしれない。)

“The musician’s point of view is different from the customer’s point of view. ”(ミュージシャンの観点と、お客の観点は違うのだ) 文法的に、“point”を使用しています。

後者の例文 “The issue is about the declining birthrate and aging population”(論点は少子高齢化問題についてだ)
“How to solve the issue is important”(論点をどのように解決していくのかが大切だ)

「観点」の意味

ここでは「観点」(かんてん)の意味をご説明致します。

「観点」の意味は、実際に対象になる事に対して、考えてみたり、見てみることで考える立場にあることです。

「観点」の使い方

続いて、「観点」の使い方を取り上げます。

「観点」を使うときは、物事に対して、見たり考えたりする必要がある場合などを表現していくときに使います。

使い方を見てみます。

「動物愛護団体の観点からも考えてみようと思う」

「医者の観点に立ってみることにした」

「観点」を使った例文

この項目においては、「観点」を使った例文を書いていきます。

・『立場は一緒なのに、観点が?み合っていない』
・『観点を少し変えてみるのも、得策だ』
・『観点が違うと、話が滅茶苦茶になってしまう』
・『陸軍と海軍の観点は、いつも違うのだ』
・『仕事を依頼する観点に立ってみよう』

「観点」の類語

「観点」の類語を取り上げます。

「観点」の類語としては、「視点」(してん)や「角度」(かくど)、「境界」(きょうかい)です。

意味は、物事を見つめる方向性や、境目、注目が集まることになります。

見てみる立場の色合いが強いでしょう。

「観点」の対義語

それでは「観点」の対義語を解説していきます。

「観点」の対義語は、調査した結果、発見するに至りませんでした。

したがって「観点」の対義語は、ありません。

「論点」の意味

ここでは「論点」(ろんてん)の意味をご説明致します。

「論点」の場合は、議論されている場において、取り沙汰されている問題や話題ということになります。

「論点」の使い方

次は「論点」の使い方を解説します。

「論点」を使うときは、話し合いなどで取り上げられている、内容を表現するときに使います。

それでは使い方の詳細を書きます。

「話題が変わると、論点も変わってしまうので注意してください」
「論点は、不景気をどのように回復していくかということだ」

「論点」を使った例文

続きましては、「論点」を使った例文を書きます。

・『しっかりと論点を押さえることが大切だ』
・『論点はミッドウェー海戦の敗因についてです』
・『論点からズレることは避けたい』
・『論点はきちんと把握しているので、大丈夫です』
・『今日の論点は、人間関係についてだ』

「論点」の類語

「論点」の類語を解説します。

「論点」の類語としては、「論争点」(ろんそうてん)や「問題点」(もんだいてん)です。

意味の方は、議論する際に、重要とされる部分であり、早急に解消する必要性のあることになります。

「論点」の対義語

最後の項目において、「論点」の対義語を取り上げてみましょう。

「論点」の対義語は、基本的には発見できません。

しかし、「論点」の意味は、言い換えれば、「問題点」となります。

したがって、対義語としては、「評価点」「美点」となります。

こちらの意味は、対象になる物や人の良い部分や、優れているところを指しているのです。

まとめ

まとめとして、「観点」とは、対象になる内容などを、実際に見てみることや、考える立場にあることです。

考える立場にある人のことも指しているので、この立場の人を表現するときにも使えます。

そして、「論点」の方は、議論で取り上げられている、話題や問題を指しております。