この記事では、「マタギ」と「猟師」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「マタギ」とは?
山に入り、鹿や猪、熊を仕留めて生活する人を「マタギ」といいます。
遠くにいる動物を仕留めるための銃を持ったり、熊の腹を突いて仕留める柄の長いタテ、雪洞を掘るための大ナガエを持つ「マタギ」もいます。
明治時代には遠くからでも動物を打ち抜く火縄銃で撃ち、仕留めた獲物はナガサという山刀で解体して家に持ち帰るのが仕事でした。
漢字では叉鬼と書いて【マタギ】と読み、主に東北地方で山立【やまだち】と呼ぶところを東北弁で「マタギ」と発音したのが言葉の語源とされています。
「猟師」とは?
現代的な狩猟銃を使い、熊や鹿といった野生動物を仕留めるのが「猟師」【りょうし】です。
解体した肉はジビエ料理を出すレストランに売ったり、店で販売してもらい、売れた分を収入源にして生活するのです。
それだけでは年収220から260万円にならない人もいるので、有害鳥獣駆除して収入を増やしています。
駆除するのは猿やカラス、猪といった鳥や動物で、金額にいたっては千円程度から3万円程になり、2人の「猟師」がペアになって山の中に入るのが規則です。
駆除した動物は必ず写真に撮るか、役所に立ち会ってもらい、その日の任務を終えます。
「マタギ」と「猟師」の違い
「マタギ」と「猟師」の違いを、分かりやすく解説します。
独自の生命理論を持つ「マタギ」は、平安時代にはすでに猟をしていて、野生動物を仕留めていました。
昔は「マタギ」だけで生活していましたが、現代では農家であったり、林業といった仕事して、その他の時期に動物を狩って収入にするのです。
もう一方の「猟師」は、現代的な銃で動物を狩るのが仕事であり、給与は50歳以が最も多くて18万円になります。
年収が高いのが東京都や愛知県、大阪府といった都市部です。
「猟師」になるには都道府県の役所に銃を使用するために許可申請しなければなりません。
申請するには18歳以上で正常な識別ができ、てんかんや精神病といった病気がない住民票がある人に限られます。
まとめ
同じ仕事を指す言葉ですが、古来の狩猟の仕方で獲物を仕留めるのが「マタギ」で、現代に使われている銃を使って動物を狩る人を「猟師」というと覚えておくといいでしょう。