この記事では、「マダニ」と「ダニ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「マダニ」とは?
形が見える「マダニ」は、成虫になると最大で8mmにもなります。
人間や動物に吸い付いては血を吸う虫であり、1cmに膨れ上がります。
生息する場所は自然が豊かな所であり、餌を求めて移動する野性動物や鳥に付いては血を吸って生き延びるわけです。
病原体を持つ個体に血を吸われてしまうと赤い発疹が出たり、発熱といった症状が出る場合があるため、吸血されたときはすぐに皮膚科に行って診察してもらうことが必要です。
血を吸うときは鋏角【きょうかく】という口を皮膚に突き刺して吸い取り、口下片【こうかへん】で皮膚を噛むため簡単に皮膚から取れません。
「ダニ」とは?
ダニ亜網のクモガタ綱に分類される「ダニ」は、ぬいぐるみや布団、タオル、ベッドなど様々な場所にいます。
大きさは最大で0. 4mmにしかならず、人からは容易に見えません。
世界には4万5千種もの「ダニ」がいて、様々な形態が存在している虫です。
肌に付くと痒くなるといったアレルギーをもたらします。
吸い込むと喘息を引き起こしますが、動物や人間の血を吸う恐れはなく、熱が出るといった症状が起きません。
「マダニ」と「ダニ」の違い
「マダニ」と「ダニ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ダニ」とは別の種類に分けられる「マダニ」には、ハラー氏器官という感覚器官で人間や鹿、猪の体温や吐き出す二酸化炭素を感知しては寄生し、血を吸い取る虫を指します。
体長は平均して3mmで、血を吸うと人間のほくろよりも大きく膨れ上がるので、すぐに発見できるわけです。
最も発生する時期は5月から9月で、吸い付くと1週間は血を吸いとることもあります。
もう一方の「ダニ」は、布団や人の肌、服にも付き、洗顔や洗濯だけでは取り除けないほど生命力が強い生き物です。
体長は平均して0. 2mmほどと「マダニ」よりもかなり小さく、服の繊維にも簡単に入り込んでしまいます。
血を吸うことはありませんが、刺されると痒みを伴う赤い発疹ができ、アトピーになることがあるので注意が必要です。
まとめ
「ダニ」と付くので同じ虫かと思いますが、実は違う種類になります。
他にも体長や血を吸うか、生息する場所に違いがありますので、資料や画像を見て比較してみるといいでしょう。