この記事では、「シュウカイドウ」と「ベゴニア」の違いについて紹介します。
シュウカイドウとは?
シュウカイドウとは、シュウカイドウ科シュウカイドウ属に属する植物の一種です。
中国名である秋海棠を日本語読みしたものになります。
主に中国大陸やマレー半島に分布しており、日本には江戸時代に園芸用として持ち込まれました。
日本庭園などでも見かけることがあり、俳句では秋の季語になっています。
「秋海棠 西瓜の色に 咲きにけり」と詠んだ松尾芭蕉の俳句もあります。
シュウカイドウは、8月から10月にかけて淡い紅色の花を咲かせます。
葉は20㎝程と大きく、左右非対称でハートのような形をしています。
ベゴニアとは?
ベゴニアは、シュウカイドウ科シュウカイドウ属に属する植物のことをいいます。
数多くの品種が存在しており、性質も多様です。
観賞用の花として栽培されているものが多いですが、観葉植物もあります。
ベゴニアという名前の由来はミシェル・ベゴンというフランス人にあります。
植物学者のシェルル・プリュミエが、植物採集者として自分をフランス王に推薦してくれた人にあやかってつけた名前です。
ベゴニアで有名なのは、ベゴニア・センパフローレンスという品種です。
公園や学校などに植えられていることもあります。
シュウカイドウとベゴニアの違い
シュウカイドウはベゴニアの一種です。
シュウカイドウ属の学名はBegoniaで、シュウカイドウとベゴニアは同じ意味になります。
ただし、シュウカイドウは古くから日本に根付き親しまれていたので、最近になって持ち込まれた色々なベゴニアとは区別されています。
シュウカイドウという名前が定着しており、ベゴニアと呼ばれることはありません。
まとめ
ベゴニアには様々な品種が存在しており、シュウカイドウもその中の一つです。
古くから日本で親しまれているので、ベゴニアではなくシュウカイドウという名前で呼ばれています。