この記事では、「やく」と「花粉のう」の違いを分かりやすく説明していきます。
「やく」とは?
「やく」は「被子植物(ひししょくぶつ)」が「花粉のう」でできた花粉をためておくところのことです。
「やく」は漢字では「葯」と書きます。
「やく」の中に、袋状の「花粉のう」があり、そこで花粉が作られています。
また、「やく」は被子植物にしかありません。
「被子植物」とは、「種子植物(しゅししょくぶつ)」の一つで、種子になる胚珠(はいしゅ)が子房(しぼう)に包まれていているものを言います。
「被子植物」には、キク科、ラン科、マメ科、イネ科、またはアブラナ科などが挙げられます。
「花粉のう」とは?
「花粉のう」とは、「被子植物」と「裸子植物(らししょくぶつ)」のどちらにもあります。
「花粉のう」は花粉を作るところで、「裸子植物」にもあります。
「花粉のう」は漢字で「花粉嚢」と表します。
「裸子植物」とは、胚珠が外から見えていて、むき出しの状態になっている「種子植物」のことです。
「裸子植物」には、マツやスギなどの針葉樹類、イチョウ類、ソテツ類、あるいはシダ種子類などがあります。
「やく」と「花粉のう」の違い
「やく」と「花粉のう」の違いを、分かりやすく解説します。
「やく」とは、「被子植物」が「花粉のう」でできた花粉をためておくところを言い、「被子植物」にしかありません。
一方、「花粉のう」は花粉を作るところを指しています。
「花粉のう」は「被子植物」と「裸子植物」の両方にありますが、「やく」は「被子植物」にしかない点が異なっています。
まとめ
「種子植物」とは種子を作る植物のことで、「被子植物」と「裸子植物」の2種類に分けることができます。
さまざまな植物に関しては、すでに学校の理科の授業で習っていますが、普段、それらに接していないと忘れてしまっているかもしれません。
大人になって、改めて学生時代とは違う目線で植物を見ることで、以前とは違う見方ができるようになるでしょう。
また、植物に関して、今まで知らなかった新しいことに出会うことで、その奥深い世界に驚くことがあるかもしれません。
地球上には人間以外の生き物が多く存在しています。
他の生き物たちのことをより多く、深く知ることで、さらに理解を深めることができます。
そして、今までよりも、また今まで以上に、地球や自然などに対してより関心を高めていくきっかけとなることができるでしょう。