この記事では、「より」と「から」の違いを分かりやすく説明していきます。
ニュアンスのよく似た言葉を調べていきましょう。
「より」とは?
「より」とは、比べるときの表現です。
例えば「カレーパンよりも、あんパンが好きだ」というと、カレーパンとあんパンを比較した表現です。
この場合は「より」の前につく名詞よりも「より」の後につづく名詞の方が好きなことをあらわします。
また「昨日よりも、今日の方が天気がいい」というと、昨日と今日の天候をくらべる言い回しになります。
二つの物を比べて、こちらの思いや主張を伝えるのが「より」です。
また「より」は文末に用いると、発信者や送り主をあらわします。
「お母さん、いつもありがとう。
兄弟一同より」このようなメッセージカードを添えると「~から贈られた」という意味にあたります。
わずか二文字の言葉でありながら、比較や発信など色々な意味があるのが「より」です。
「から」とは?
「から」とは、起点をあらわす言葉です。
ある人や物から、何かが為された様子をあらわします。
例えば「おじいちゃんからプレゼントを貰った」というと、祖父がプレゼントを贈ったことをいいます。
プレゼントを買ってくれた起点は「から」の前にある「おじいちゃん」です。
また「から」は時間もあらわす言葉です。
例えば「デパートは午前10時から開いています」だと、お店が朝の10時にオープンする状況をあらわします。
企業や店舗、お店の営業時間のスタートをあらわすのが「から」です。
また「流れ星は深夜2時から明け方4時まで見られます」というと、夜中の2時と4時の間なら、いつでも星が観察できる様子をあらわします。
このように起点や時間の間隔、へだたりをあらわすのが「から」です。
「より」と「から」の違い
どちらもよく似ています。
「より」と「から」の違いを、分かりやすく解説します。
「より」と「から」はどちらも、日常生活でよく用いる表現です。
大きな違いは「より」が比較の意味が強く「から」は出発や始まりというニュアンスが強いことです。
「海よりも山に行きたい」のように、二つの物を引き合いに出して比べるのが「より」です。
一方で「から」は、物事の始まりをあらわします。
送り主や営業時刻の始まりを教えてくれる言葉です。
「夕方から夜まで勉強した」のように、時間のまとまりを表現することもあります。
また「熊本から宮崎まで飛行機で行った」として、経由地点もあらわします。
まとめると二つの物を比較するのは「より」。
対等のものを表現するのは「から」です。
まとめ
「より」と「から」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれもよく用いられる表現です。
「より」は二つの物事を比べたい場合に使います。
前者と後者を比べて、後者をより強調させたいときに用います。
一方で「から」は始まりや隔たり、通過地点をあらわします。
二つの同等なものを、結び付けたいときに利用します。