この記事では、「近頃」と「最近」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「近頃」とは?
「近頃」は「ちかごろ」と読みます。
「近頃」は、「このごろ。
最近」という意味があります。
例えば、高齢者が若者に対して使う言葉として、「ちかごろの若い者は」という言い回しがあります。
これは、自分たちの若いころと、最近の若い者は比較した言葉になります。
「近頃の若者は、知識が足りない」とか、「近頃の若者は、勝負強い」などという文章にできます。
また、最近購入した商品を、SNSなどで紹介する場合は、「近頃、手に入れた商品」などと、表現することができます。
また、冬になると、このごろ、気温が下がって、寒くなってきたと感じることがあるかもしれません。
このような場面では、「近頃、めっきり寒くなった」などという文章を作ることができます。
「最近」とは?
「最近」は「さいきん」と読みます。
「最近」は、「現在よりも少し前のある時。
また、少し前から現在までの間」という意味があります。
例えば、現在よりも、少し前のある時に起こった出来事を話すとき、「最近の出来事だが」などという表現をします。
また、少し前から、現在までの間、友達と会っていないという場合は、「最近、友達と会っていない」などという文章にできます。
さらに「最近」には、「もっとも近いこと」という意味もあります。
例えば、太陽系の惑星の中で、水星は太陽にもっとも近い星です。
そのため、「水星は、太陽に最近の惑星だ」などという文章にできます。
「近頃」と「最近」の違い
「近頃」と「最近」の違いを、分かりやすく解説します。
「近頃」は、「このごろ。
最近」という意味があります。
一方で「最近」は、「現在よりも少し前のある時。
また、少し前から現在までの間」という意味があります。
このように「近頃」と「最近」は、現在を含む、近い過去の意味を持つという共通点があります。
ただし、2つの言葉には、ニュアンスの違いがあります。
例えば、「近頃は行かない」という文章と、「最近は行かない」という文章を比較した場合、「最近」のほうが時間的な幅が長くなっているという違いがあります。
さらに、「最近、就職した」という文章は、自然な表現ですが、「近頃、就職した」という文章は、違和感があります。
このように、「最近」には「現在よりも少し前の、ある時」という、「現在に近い過去のある特定の時点」という意味があるのに対して、「近頃」は、そのような意味では使わないという違いがあります。
まとめ
「近頃」と「最近」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。