この記事では、「心得」と「心構え」と「心掛け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心得」とは?
「心得」は「こころえ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「しっかり理解していること」という意味で、頭で認識していてすぐに行動できる様子を言います。
2つ目は「常に心に留めておくべきこと」という意味で、普段から意識していなければならないことを言います。
3つ目は「技芸を身に付けていること」という意味で、あるものごとの経験があり、できるこことを言います。
4つ目は「行動を起こすに当たって、必ず守ったり、注意するべき事柄」という意味で、ある事をするのに必要な知識や考え方のことを言います。
上記に共通するのは「心に留めておくべきこと」という意味です。
「心得」の使い方
「心得」は名詞として動詞を伴い「心得がある・ない」「心得る・心得た」と使われたり、副詞として「心得て」と使われたりします。
基本的に、常に心に留めておき、いつでも思い出して役に立てられる事柄に使われる言葉です。
「心得」の例文
・『お客様はお金を使いに来店するのだと心得て下さい』
「心構え」とは?
「心構え」は「こころがまえ」と読みます。
意味は「ものごとに対応する時にする心の準備や覚悟」になります。
ある行動をする時に、あらかじめやる気を感じたり、大変であることを理解しておくことを言います。
「心構え」の使い方
「心構え」は名詞として「心構えをする・した」「心構えがある・ない」などと使われます。
基本的に、行動する時に、気持ちの上で備えたり、覚悟することに使われる言葉です。
「心構え」の例文
・『トラブルが起きた時に対応出来る様に心構えをしておく』
「心掛け」とは?
「心掛け」は「こころがけ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「日頃からの心の持ちよう」という意味で、普段からしっかり意識していることを言います。
2つ目は「たしなみ」という意味で、「心得」と同じ意味です。
上記に共通するのは「普段から心に持っている」という意味です。
「心掛け」の使い方
「心掛け」は名詞として「心掛けが良い・悪い」と使われたり、動詞として「心掛ける・掛けた」と使われたりします。
基本的に、日常的にどの様な心を持って過ごすかということに使われる言葉です。
「心掛け」の例文
・『彼は日ごろの心掛けが良くないせいでチャンスに恵まれないのだろう』
「心得」と「心構え」と「心掛け」の違い
「心得」は「常に心に留めておき、いつでも思い出して役に立てられる事柄」という意味です。
「心構え」は「行動する時に、気持ちの上で備えたり、覚悟することに」という意味です。
「心掛け」は「日常的にどの様な心を持って過ごすかということ」という意味です。
まとめ
今回は「心得」と「心構え」と「心掛け」について紹介しました。
「心得」は「理解していること」、「心構え」は「心の準備や覚悟」、「心掛け」は「日頃の心の持ちよう」と覚えておきましょう。