この記事では、苦痛と苦悩と苦心の違いを分かりやすく説明していきます。
苦痛とは?
苦痛とは、体や心に感じる苦しみで痛がるさまを意味しています。
体に感じる痛みとはジワジワくる鈍い痛みにじっと耐えて、その痛みを少しでも緩和しようとする状態のときに使います。
心に感じる苦しみとして使う苦痛とは、精神的に辛いことがあり、その辛さを必死に耐える様を表すときに使う言葉です。
苦しい、痛いという意味もある苦痛の使い方としては、「苦痛で顔がゆがむ」「苦痛に耐えかねる」「苦痛で座っていられない」と使います。
いずれも苦しいと感じるほどの痛みに耐えられないという気持ちである状態で使われています。
精神的に落ち込むことがあり、困難なことばかりある人生が苦痛に感じる人や、長年、耐え難い苦痛を味わっている状態であるなど、いかにその人が精神的な痛みで苦しんでいるか表せます。
苦悩とは?
苦悩とは、物事が良い方向にいかないので悩むさまを指します。
自分がやり遂げたいと思うのにそうならないことにどうしてよいか迷い、解決策が見つからずに苦しむ状態から出れずに悩む状態を指します。
その解決策が見つからないことに悩む人は、苦悩して身悶えることもあります。
苦悩している人を「あの人は苦悩の色が濃い」と例えて、気の毒と同情するときに使われている言葉です。
人間とは苦悩する生き物であり、苦悩に耐えて人生を送る人も多いもの。
この苦悩を乗り越えてこそ人は成長し、立派な大人になるわけです。
「苦悩することは大切だ」「私は苦悩している」「苦悩する」と使われるこの言葉は、人に対して使われる言葉であり、自分だけが酷い目にあったり、人よりも困難な問題で悩み、苦しむときに使うといいでしょう。
苦心とは?
苦心とは、物事をあきらめずにやり遂げたいと思いますが、達成できずにつらい思いをしている状態を表しています。
いろいろと試してはいますが、いい方法が見つからず、悩む様を表す苦心をやっと脱却して、物事を成し遂げられたときは「苦心が実る」と言います。
また、それでも納得いかない場合、苦心に苦心を重ねて物事を成し遂げようと頑張る人は、具体的な課題をどう解決すればいいかさらに悩み、考えていく。
そして、苦労して人々の心を捉えて、後世に残る作品を作り上げるわけです。
苦心した末にできたことに人は感動し、さらには達成したことへの喜びは大きいもの。
人は困難を乗り越えたことで才能を開花させ、発想力を積み上げていきます。
苦痛と苦悩と苦心の違い
心身に苦しく痛みを感じる状態を表す苦痛と物事がうまくいかずに悩み、苦しんでいる状態を表す苦悩、夢を叶えられず苦労する苦心との違いは悩んでいる様に違いがあります。
苦痛は痛みを感じて苦しんでいる状態で痛みを緩和するために動きを変えたり、位置を変えればいいのですが、苦悩は理想とは違い、目標がうまくいかずに苦しむ状態に悩んでいることを解決できる方法を見つけることが大事です。
物事を達成できずに苦労する苦心は努力して挑んでいくことが求められます。
まとめ
苦痛と苦悩と苦心は、悩んで苦労する自分に対して使う言葉です。
しかし、苦労する原因に違いがありますので、自分はどのような苦労で悩み、苦しんでいるのかその状況を見て、どの言葉が合っているか考察してみるといいでしょう。
いずれにしても、その苦労する状況から早く抜け出せるよう対策を考えて、うまく抜け出してみることが必要です。