この記事では、「規則」と「規定」と「規程」の違いを分かりやすく説明していきます。
「規則」とは?
「規則」は「きそく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある行為や手続きなどが、基づいて行われる様に定めた決まり」という意味で、人が行動する為の元になる様々な制約のことを言います。
2つ目は「ものごとの秩序」という意味で、ものごとが整理されている様子を言います。
3つ目は「国が制定する内部規律、または地方自治体が制定する決まり」という意味です。
上記に共通するのは「定められた決まり」という意味です。
「規則」の使い方
「規則」は名詞として「規則を守る・守った」「規則を破る・破った」「就業規則」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、行動する時に元となるべく定められた決まりを表す言葉です。
「規則」の例文
・『寮生活をする上ではいくつかの規則がある』
「規定」とは?
「規定」は「きてい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとを一定の形式に定めること」という意味で、ものごとの形式を統一することを言います。
2つ目は「法令の個々の条文」という意味です。
3つ目は「科学用語で、溶液に対する溶質の濃度の単位」という意味です。
上記に共通するのは「統一されている中のもの」という意味です。
「規定」の使い方
「規定」は名詞として「規定する・した」と使われたり、形容詞として「規定の」と使われたり、副詞として「規定に」と使われたりします。
基本的に、日常で使われる場合、ある目的で統一して定めた決まりや、その内容を表す言葉です。
「規定」の例文
・『条例に罰則規定が加わわった』
「規程」とは?
「規程」も「きてい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一連の決まり」という意味で、あるものごとに関係する決まりの総称のことを言います。
2つ目は「ある目的の為に定められた決まりの条項」という意味で、あるものごとの取り扱いなどを定めたものを言います。
上記に共通するのは「一連の決まり」という意味です。
「規程」の使い方
「規程」は名詞として「規程に従う・従った」「規程に反する・反した」「規定通り」などと使われます。
基本的に、あるものごとに対して定められた、一連の決まりに対して使われる言葉です。
「規程」の例文
・『会社の保養所の利用規程を調べる』
「規則」と「規定」と「規程」の違い
「規則」は「行動する時に元となるべく定められた決まり」という意味です。
「規定」は「ある目的で統一して定めた決まりや、その内容」という意味です。
「規程」は「あるものごとに対して定められた、一連の決まり」という意味です。
まとめ
今回は「規則」と「規定」と「規程」について紹介しました。
「規則」は「守るべき決まり」、「規定」は「決まりの集まり」、「規程」は「一連の決まり」と覚えておきましょう。