この記事では、「断固」と「確固」と「頑固」の違いを分かりやすく説明していきます。
「断固」とは?
「断固」は「だんこ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「周囲の雰囲気や意見に左右されない様子」という意味で、一度決めたことを簡単に変えないことです。
2て目は「意思や態度がはっきりしている様子」という意味で、自分がどうしたいのかがはっきり決まっている様子のことです。
上記に共通するのは「きっぱりする」という意味です。
「断」は「きっぱりと決める」という意味、「固」は「乎?(こ)」の代わりとして使われ、「ある様子を表す」という意味、「断固」で「きっぱりと決める様子」になります。
「断固」の使い方
「断固」は副詞として「断固反対する・した」「断固拒否する・した」「断固として変えない」などと使われます。
基本的に、一度決めたことは周囲が何と言おうときっぱりとやり通すことに使われる言葉です。
「断固」の例文
・『この家を立ち退くことは断固として拒否する』
「確固」とは?
「確固」は「かっこ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「しっかりして動かない様子」という意味で、しっかり固定されていて揺るがない様子のことです。
2つ目は「絶対的に信頼できる様子」という意味で、確実で間違いがない様子のことです。
上記に共通するのは「揺るがない」という意味です。
「確固」の使い方
「確固」は名詞として「確固たる地位」「確固たる信念」「確固たる名声」などと使われます。
基本的に、しっかりと確かで揺るぎのない状態に使われる言葉です。
「確固」の例文
・『彼は若い頃から必死で努力して確固たる地位を築いた』
「頑固」とは?
「頑固」は「がんこ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「強情で中々自分の態度や考えを改めようとしない様子」という意味で、頭がかたくて人の意見に訊く耳を持たない人のことです。
2つ目は「取りついて簡単に離れないこと」という意味で、汚れや病原菌など、しつこく残るもののことです。
上記に共通するのは「強情」という意味です。
「頑固」の使い方
「頑固」は名詞・形容動詞として「頑固だ・である」「頑固な職人」「頑固おやじ」などと使われます。
基本的に、強情で自分の態度や考えを改めようとしない様子や、しつこく残るものに使われる言葉です。
「頑固」の例文
・『父は職人気質で昔から頑固だ』
「断固」と「確固」と「頑固」の違い
「断固」は「一度決めたことは周囲が何と言おうときっぱりとやり通すこと」という意味です。
「確固」は「しっかりと確かで揺るぎのない状態」という意味です。
「頑固」は「強情で自分の態度や考えを改めようとしない様子」「しつこく残るもの」という意味です。
まとめ
今回は「断固」と「確固」と「頑固」について紹介しました。
「断固」は「きっぱりやり通すこと」、「確固」は「ゆるぎないこと」、「頑固」は「強情なこと」と覚えておきましょう。