「言葉」と「語彙」と「単語」の違いとは?分かりやすく解釈

「言葉」と「語彙」と「単語」の違いとは?生活・教育

身の回りにあるものに「言葉」「語彙」「単語」があります。

何となく意味は違う気がするけれどうまく説明できない、そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、「言葉」「語彙」「単語」の違いを分かりやすく説明していきます。

「言葉」【ことば】とは?

「言葉」とは、それ自体に何かしらの意味を持つもので、文字や音声を使ったコミュニケーションの手段です。

そして、生物の中で人間だけが使うことのできる手段でもあります。

たとえば、この記事のタイトルにある「分かりやすく解釈」という文言では、「分かりやすく」も言葉、「解釈」も言葉、「分かりやすく解釈」も言葉です。

他者に自分の気持ちを的確に伝える為に使用するものではありますが、自分が習得している言語と同じ言語を相手が習得しているという条件があります。


「言葉」の例文

・『国が違い言語が違うと言葉が通じません』
・『日本語の中には美しい言葉がたくさんあります』


「語彙」【ごい】とは?

「語彙」とは、ある言語やある人物が持っている「言葉」のバリエーションといった意味合いがあります。

たとえば、日本語において空模様を表現する言葉には、快晴や晴天や曇天の他、多くの言葉が存在します。

そして、空模様以外のことを表現する場合にもそれぞれ多くの言葉が存在しているわけで、そのすべてのバリエーションのことを「語彙」といいます。

人物において使う場合には、その人物が知っている範囲の言葉のバリエーションのことを「語彙」といいます。

「語彙」の例文

・『あの小説家は語彙力があり表現豊かだ』
・『日本語は、世界的にみても語彙数の多い言語と言われています』

「単語」【たんご】とは?

「単語」とは、「言葉」の最小単位を意味しています。

たとえば「明日は晴れです」という文章を単語に分解すると、「明日(今日の次の日の意味)」「は(助詞)」「晴れ(天気が良いの意味)」「です(助動詞)」となります。

それ以上に分解すると何の意味も持たなくなってしまう最小の単位です。

「単語」の例文

・『単語が集まることによって文章になります』
・『どれだけたくさんの単語を知っているかが、語彙力につながります』

「言葉」と「語彙」と「単語」の違い

「言葉」「語彙」「単語」の違いについて説明すると次のようになります。

「言葉」とは、「文字と音声を使ったコミュニケーションをとる手段」のことを指しています。

それ自体に意味を持つもので、普段話したり書いたりしている者はすべて言葉になります。

「語彙」とは、「特定の言語や人物が持ち合わせている言葉のバリエーション」のことを指しています。

言語においては、その言語が持つすべてのバリエーションのことを指し、人物においては、その人物が知識として持っているバリエーションのことを指します。

「単語」とは、「言葉の最小単位」のことを指しています。

まとめ

「言葉」「語彙」「単語」について述べてきましたが、そのものを指すのかバリエーションかといった違いがありました。

身の回りに当たり前にありすぎてあまり考えもしませんが、しっかり覚えておきたい違いでもあります。