「芽生える」と「芽吹く」は、同じことを意味する言葉なのか。
それとも、それぞれに異なった意味があるのか。
この記事では、「芽生える」と「芽吹く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「芽生える」とは?
「芽生える」とは、芽が出始めることを意味します。
樹木の芽が出始める様子を表す言葉として「芽生える」が用いられます。
このような植物の芽が出始める様子から、その様子を人間の心の変化に例え用いることもできる「芽生える」。
人間の心に何らかの気持ちの変化が起こった時、その初期段階のことを「芽生える」と表現することも可能です。
「芽生える」の使い方
「芽生える」の使い方には2つあります。
1つ目は樹木に芽が出始めるとき。
例えば、「草木が芽生える」といった形で使用します。
2つ目は人間の心に変化が出始めるとき。
例えば、「愛情が芽生える」といった形で使用します。
「芽吹く」とは?
「芽吹く」とは、樹木が芽を出すことを意味します。
「芽吹く」の場合、比喩表現などに用いられることはありません。
あくまでも、草木といった樹木に新しい芽が出ることに対し用いられる言葉です。
「芽吹く」の使い方
草木などの植物に対し用いられる「芽吹く」。
「草木が芽吹く」といったように、実際に草木に新しい芽が出始めている様子を表す言葉となります。
「芽生える」と「芽吹く」の違い
「芽生える」と「芽吹く」は、ほぼ同じ意味を持つ言葉です。
樹木に新しい芽が出始めることを意味する言葉で、樹木に対してはどちらの言葉も使用することが可能です。
そのうえで、人間の心に対しては「芽生える」しか使用することができないといった違いがあります。
「芽生える」の例文
・『実際に我が子を見て、愛情が芽生え始めたような気がします』
・『子供は、2歳から3歳のころに様々な興味が芽生え始めます』
・『上の子供にも弟を思いやる気持ちが芽生え始めたようで、親としては嬉しい限りです』
・『庭の草木が芽生えてきました』
「芽吹く」の例文
・『庭の草木が芽吹き、春が来たことを実感する』
・『川辺につくしが芽吹いていました』
・『学校の帰り道、様々な草木が芽吹くのを見ることが大好きでした』
・『植物が大好きな息子は、草木が芽吹くと嬉しくて仕方がありません』
まとめ
以上のことから、同じ意味を持ちながらも人間の心に対しては「芽生える」しか使用することができないといった違いに注目する必要があります。