会社に勤めている人なら誰でも知っている「社長」「会長」「オーナー」
しかし、これらの立場にいる人たちの違いを詳しくご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「社長」と「会長」と「オーナー」の違いを分かりやすく説明していきます。
1 「社長」とは?
「社長(しゃちょう)」は一般的に「会社を代表する最高責任者」という理解をされていることから、「社内で一番偉く企業のトップ」と思われがちです。
しかし、必ずしも社長が社内の最高権力者ではない場合もあります。
それは「社長」という定義には法的な決まりがないため。
企業が職務の内容や社内における地位を明確に定めるために「社長」という名称を用いているにすぎないのです。
「社長」は「社内で用いられる呼び名」と言ってもいいでしょう。
「社長」の例文
「社長」を使った例文を見て行きます。
・『社長に就任して5年が経った』
・『今度の株主総会で社長を辞任することを表明した』
「会長」とは?
「会長(かいちょう)」は「会を代表する人」ということで、「会社で社長より上の栄誉を有する人」とされています。
「会長」の例文
「会長」の例文は以下の通り
・『社長は退任をして会長になる予定だ』
・『我が社の会長が業界の委員も勤めている』
「オーナー」とは
「オーナー」は「持ち主」「所有者」という意味があり、企業であれば、「株式を公開せずに独占的に経営権を持っている経営者」と解釈されることもあります。
「オーナー」の例文
「オーナー」の例文は以下の通りです。
・『我が社のオーナーはワンマンだ』
・『この店のオーナーとして経営を見ている』
「社長」と「会長」と「オーナー」の違い
では、ここで「社長」と「会長」と「オーナー」の違いを間上げT見ましょう。
一般的な会社では「社長」が全権限を持っているケースが大半です。
しかし、社内ルールにより、社長の権限範囲は変わることも少なくありません。
対外的に企業の代表としての権限は「代表権」で表現されています。
そのために「代表権」を持たない社長もおり、「会長」「オーナー」が代表権を持っている場合は、対外的な交渉は代表権を持つ社長以外の人が担当することになるのです。
また、「代表取締役」は会社法で定められている役職であり、法的な権限や責任が生じるために、「代表取締役社長」となると「社長」が「代表取締役」の役割を持っています。
「社長」や「会長」はあくまで会社独自の呼称に過ぎず、会社法で定められたものではありません。
その結果「会長」「社長」が肩書的な意味合いになることをあり、「社長」の方が「会長」より偉い場合もあるのです。
「代表取締役」が付くことで、実質的な会社の代表者となり法律上の会社の最高責任者となります。
「代表取締役社長」と「会長」であれば、「社長」が会社のトップとなり、「社長」と「代表取締役会長」であれば「会長」がトップということになります。
「オーナー」は「所有権者のこと」を指しますが、「株式非公開で独占的に経営権を保有する経営者」「公開株式の過半数を握る経営者・大株主」を指すこともあります。
まとめ
「社長」と「会長」と「オーナー」の違いを説明してきましたが、会社の形成責任の観点からみると、社内での地位が理解できるでしょう。