何かをやるのに役立つ書物として「指南書」と「マニュアル」があります。
この2つはどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「指南書」と「マニュアル」の違いを解説します。
「指南書」とは?
「指南書」とは、「技術の指導や教えが書かれた書物」のことです。
「指南書」の使い方
物事の方向性を示し技術や教えを授けて導くことを「指南」といいます。
物事のやり方や考え方などが書かれた指導するための書物が「指南書」です。
技術や考えを身につけるための書物で、具体的なやり方を覚え考え方を学んで身につけられる手引きとなる書物を指す言葉です。
「マニュアル」とは?
「マニュアル」とは、「ある目的を達成するために必要な動作を標準化し説明する書物」を指す言葉です。
「マニュアル」の使い方
操作の手順や仕事の順番など目的を達成ためにとるべき行動を文や絵で具体的に示した書物を指します。
内容の通りに行動すると能力や熟練度にかかわらず目的を達成できるように作られているのが特徴です。
「指南書」と「マニュアル」の違い
「指南書」と「マニュアル」の違いは「目的」です。
「指南書」は技術や知識の習得を目的に読む書物であるのに対し「マニュアル」は具体的な目的を達成するやり方を教えるための書物です。
武芸や芸能などを身につけて自分のものにできるのが「指南書」で、書かれている通りにやると目的を達成できるのが「マニュアル」という違いで区別されます。
「指南書」は伝統的な技術を教える書物に対して使われることが多くやや古めかしい言い方で「マニュアル」は製品の使い方や仕事のやり方など幅広い分野で使われている現代的な言い方です。
「指南書」の例文
・『剣術の指南書を読む』
・『指南書には練習の仕方も書かれている』
「マニュアル」の例文
・『マニュアル通りに行動する』
・『分からないことはマニュアルで調べる』
まとめ
「指南書」と「マニュアル」は目的の違いで区別されます。
何を目的に読む書物なのかに注目して使い分けてください。