世の中には仕事をしている人の方が仕事をしていない人よりも多く、どんな仕事をしているかという話をすることもあります。
しかしその仕事を指す言葉にも「業務」と「職務」と「事業」があり、言葉の使い分けができていない人も意外といるものです。
この記事では、「業務」と「職務」と「事業」の違いを分かりやすく説明していきます。
「業務」とは?
「業務」とは、会社が経営している仕事の一部として、継続的に行われる仕事や作業です。
会社で取り扱っている仕事全体ではなく、あくまでその一部であり、事業部制の会社で言うと、各部署に割り当てられた仕事が「業務」と言えるでしょう。
営業部であれば顧客を確保することが「業務」であり、商品開発部であれば既存商品の改良や新商品の開発が「業務」になります。
部署がない会社であっても、社内のどんな仕事を分担するかで社員をグループ分けできる会社は多いですが、そのグループごとの仕事が「業務」です。
「職務」とは?
「職務」とは社員一人ひとりに割り振られ、それぞれの従業員が担当している仕事を指します。
同じ会社で働いている社員であっても、毎日どんな仕事をこなしているかまで同じとは限らず、人によって違う内容の仕事が割り振られますが、その個個人に割り振られた仕事が「職務」です。
例で挙げた商品開発部であれば、商品の改良、新商品の開発、リーダーの立場として部下を管理することなどが、「職務」として各人に割り振られるでしょう。
会社の何部門に所属しているかや役職肩書きに関わらず、その人がその会社で受け持っている仕事が「職務」です。
「事業」とは?
「事業」とはその組織や会社、お店などが継続的に行っている仕事です。
建設会社であれば何らかの建物を建てる「事業」を取り扱う会社ですし、小売店は何らかの商品を消費者へと販売する事が「事業」になります。
社員や従業員は、所属している企業組織の「事業」に従い、それを実現させるために「業務」や「職務」が割り振られ、それを仕事としてこなすことになるでしょう。
「業務」と「職務」と「事業」の違い
まず「事業」はそれぞれの企業や組織が全体で取り扱っている仕事であり、「業務」と「職務」と「事業」の中で一番大きいくくりになります。
「業務」は企業組織の「事業」を実際に行うために、各部署など従業員のグループに割り振られる仕事です。
最後の「職務」は、社員や従業員の一人ひとりに対して、能力や役職などによって割り振られる、個個人が毎日こなしている仕事を指します。
まとめ
大企業なら「業務」と「職務」と「事業」の違いもわかりやすいのですが、会社によっては一つの「業務」を会社の「事業」としていたり、各「業務」に一人しか人員を割けず「業務」と「職務」が同じケースも珍しくありません。
「事業」は会社、「業務」は社内グループ、「職務」は個人の仕事として言葉を使い分けましょう。