この記事では、「急逝」と「逝去」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「急逝」の意味
最初に「急逝」(きゅうせい)の意味からご説明致したいと思います。
「急逝」とは、何の前兆や知らせなどを持たずして、この世から去ってしまうことです。
また、もっと分かりやすく書きますと”急死”と理解すると非常に分かりやすいことでしょう。
「急逝」の使い方
次は「急逝」の使い方を見ていくとしましょう。
「急逝」を使うときは、突然、人がこの世から旅立ったときなどになります。
それでは詳細を書きます。
「昨日の晩、一緒に酒を飲んだ友人が、今日の昼に急逝してしまった。ショック過ぎて何もできていない」
「急逝した歌手の葬儀が執り行わるようだ」
「急逝」を使った例文
ここでは「急逝」を使った例文を書いていきます。
・『妻が急逝してしまい、混乱状態の中、毎日過ごしている』
・『急逝した俳優の死を受け入れたくない』
・『30歳で急逝するのは早すぎるし、あまりにも可哀想過ぎる』
・『夫に急逝されてしまい、葬儀などの段取りに追われている』
・『やはり急逝されるのは混乱もしてしまうが、ショックが大きくて受け入れることができない』
「急逝」の類語
「急逝」の類語について取り上げます。
「急逝」の類語として挙げられるのは、「急死」(きゅうし)や「突然死」(とつぜんし)、「ポックリいく」、「急に死なれてしまった」などです。
意味としては、「急逝」と同じく、突然、人が亡くなることです。
「急逝」の対義語
それでは「急逝」の対義語を見てみましょう。
「急逝」の対義語は、調査をしてみましたが発見するには至りませんでした。
しかしながら、よくよく考えてみますと「急逝」とは、人が突然亡くなることです。
したがって対義語としては、「生まれる」や「出現」(しゅつげん)などが対義語になると考えます。
意味としては、この世に生まれることや、現れることです。
「逝去」の意味
ここでは「逝去」の意味をご説明致します。
「逝去」の意味としては、人間が死ぬことを意味しております。
「死ぬ」の言葉を、少し丁寧な言い回しをするときにも使用されるのです。
「逝去」の使い方
この項目において「逝去」の使い方を取り上げます。
「逝去」を使うときは、人の死などを丁寧な言い回しで表現する際に使うものです。
具体的な使い方を見てみることにします。
「恩師が逝去してしまったので、今夕、線香をあげてくる」
「逝去されて1年が経過しました。時というのは早いものです」
「逝去」を使った例文
それでは「逝去」を使った例文を書きます。
・『大好きだったアイドルが逝去してしまった』
・『叔父が逝去したので、葬儀などを手伝いに行こうと思う』
・『近所のお爺さんが逝去されて、3年が経った』
・『逝去されたとのお知らせがきたので、お香典をつつんで線香くらいあげようと思う』
・『逝去された方の墓参りに行こうと考えている』
「逝去」の類語
「逝去」の類語を解説します。
「逝去」の類語としては、「絶命」(ぜつめい)や「一巻の終わり」、「死去」(しきょ)などが類語になります。
意味の方は、この世から去っていくこと、天国へ旅立つことです。
「逝去」の対義語
「逝去」の対義語は、「誕生」(たんじょう)があります。
「誕生」の意味は、この世に生まれることです。
「急逝」と「逝去」の違い
ここでは「急逝」と「逝去」の違いについてご説明致します。
先ず「急逝」とは、何の知らせや予兆などが一切皆無の状態で、突然、人が死んでしまうことを意味します。
そして、「逝去」の場合は、人が亡くなること意味します。
「逝去」の方は、病気などで死ぬことが分かっている場合などで使います。
また、人が死ぬことを丁寧な表現などをする際に「逝去」を使用するものです。
「急逝」と「逝去」の使い方の違い
「急逝」を使うときは、人が突然、死んでしまったときに使うものになります。
「逝去」の場合、人の死を丁寧に表現する場合や、死ぬことなどが事前に分かっているときなどに使うことがあります。
それでは先ず前者の使い方を見てみましょう。
「看板アイドルが急逝して、事務所もアタフタしているようだ」
「社長が急逝したので、取り急ぎ葬儀の準備をすることになった」
次は後者の使い方です。
「闘病の末、逝去してしまった」
「夫の母が逝去して、早1年です」
「急逝」と「逝去」の英語表記の違い
最後の項目では、「急逝」と「逝去」の英語表記の違いについて取り上げてみましょう。
「急逝」の方を英語にすると、「Sudden death」となります。
例文を書いてみます。
・『She died suddenly and is very confused』(彼女が急逝してしまい、非常に混乱している)
・『My son’s homeroom teacher died suddenly, so the students in the class decided to give incense sticks. 』(息子の担任が急逝してしまったので、クラスの生徒たちで線香をあげることになった)
文法的に、「suddenly」となっております。
「逝去」を英語にしてみると、「Died」です。
例を書いていきます。
・『It’s my first visit to the grave since my teacher passed away』(恩師が逝去してから、初めての墓参りだ) ・『The hospital teacher who took care of me has passed away』(お世話になった病院の先生が、逝去してしまった) 文法により、「passed」を使用しています。
まとめ
まとめは、「急逝」とは、連絡や前兆などが皆無で、突然、人がこの世から旅立ってしまうことを意味しております。
また、「逝去」の場合は、人が亡くなってしまったとき、亡くなることが分かっていた場合(病気などで)に死んでしまったときに使用するものです。
また「逝去」の方は、人の死を丁寧に表現するときに使われることが多いのです。