この記事では、「ウィンドブレーカー」と「ヤッケ」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「ウィンドブレーカー」と「ヤッケ」の違い
「ウィンドブレーカー」とは、風や寒さを防ぐために着用される衣服です。
「ヤッケ」は風や寒さを防ぐために着用される、フードつきの衣服です。
 2つの言葉が指しているものは、同じような機能を持っています。
 どちらも風や寒さを防ぐためのものです。
「ウィンドブレーカー」は、もともとは商標名だったのですが、現在はその意味は薄れ、一般名称として使用されています。
 さまざまなメーカーから販売されていますが、どのメーカーのものもナイロン、ポリエステル、木綿などで作っています。
 フードがついているものと、ついていないものがあります。
「ヤッケ」はドイツ語の“Windjacke”の略です。
 素材にはナイロンが使われることが多くあります。
 フードがついています。
「ウィンドブレーカー」と「ヤッケ」の使い方の違い
 2つの言葉が指しているものが持つ機能はほぼ同じで、明確に区別されずに使われていることがあります。
「ヤッケ」にはフードがついていますが、「ウィンドブレーカー」には、フードつきのものとフードなしのものがあります。
 フードなしのものは「ヤッケ」とはいわないことが多いです。
「ウィンドブレーカー」と「ヤッケ」の英語表記の違い
「ウィンドブレーカー」は英語で“Windbreaker”と表現をします。
「ヤッケ」はドイツ語で、“Jacke”となります。
「ウィンドブレーカー」の意味
「ウィンドブレーカー」とは、風や寒さを防ぐために着用する上着のことです。
 アメリカのJohn Rissman companyがこの名称で販売しており、商標登録されているのですが、現在は一般名称として使用されています。
 素材は、ナイロン、ポリエステル、木綿などが使用されています。
 生地は薄いですが、風を通しにくくなっています。
 形は典型的なものでは、前がジッパーで開閉できるようになっており、袖口はゴムや紐などで絞りがされています。
 ウールやダウンなど温かさを保つための素材は使用されていません。
 持ち運びがしやすいように薄く軽量化されています。
 雨が内部に浸透しないように加工されておらず、雨を防ぐためのものではありません。
 中には撥水加工がされているものがありますが、雨の中、傘をささずに着用すると雨がしみこんできます。
 主にスポーツをする場面で着用されています。
 防寒の目的で着用されますが、真冬の寒さ対策を目的としたものではありません。
 スポーツの試合などでは、出場待ちをしているときに寒さが気になります。
 このようなときに着用されることがあります。
「ウィンドブレーカー」の使い方
 風除け、寒さ対策のために着用される衣服のことを指して使用をします。
 風除け、寒さ対策のために着用されるものには他に、カーディガン、コートなどがありますが、これらとは区別してこの名称が使用されています。
 この名で呼ばれているものは、主に素材がナイロン、ポリエステル、木綿でできており、生地が薄く断熱素材が使用されていない、薄手のものを指しています。
 撥水加工がされているものはあるものの、防水加工はされていないので、雨除けのために着用されるもののことではありません。
「ウィンドブレーカー」を使った例文
 ・『ウインドブレーカーをプレゼントしてもらった』
 ・『ウィンドブレーカーを買いに出かける』
 ・『通販でウィンドブレーカーを探す』
 ・『これはお気に入りのウィンドブレーカーなんだ』
 ・『新作のウィンドブレーカーをチェックする』
「ウィンドブレーカー」の類語
「ヤッケ」「レインウエア」「パーカー」が類語です。
 これらは形や機能が似ています。
「ウィンドブレーカー」の対義語
 ありません。
「ヤッケ」の意味
「ヤッケ」とは、ドイツ語のウインドヤッケの略です。
 素材はナイロン、ポリエステル、革、綿などさまざまです。
 どのような素材を使用しているものであっても、通気性がよい特徴を持っています。
 通気性がよいものの防風性と防寒性を備えており、スキーや登山などのスポーツで着用されます。
 農作業や土木建築作業などでは、汗をかくため、通気性のよい素材の衣服が好まれる傾向があります。
 また、衣服には汚れを落としやすいことも求められます。
「ヤッケ」は通気性がよいだけでなく、汚れを簡単に落とすことができるので、農作業や土木建築作業などでも着用されています。
 形は典型的なものでは、フードがついており、前はジッパーなどで開閉できるようになっています。
 撥水性を備えているものがありますが、防水性はないため、雨の日に傘をささずに着用するには向いていません。
 雨除けのために傘をささずに着用していると、内部に水がしみこんできます。
「ヤッケ」は通気性を重視しています。
 通気性がよいということは、風の通り道があるということで、風の通り道となるところから水が通ってしまいます。
「ヤッケ」の使い方
 風を通しにくくなっており、寒さ対策にも役立つ、フードつきの衣服のことを指して使用します。
 フードがついていないもののことは指していません。
 使用されている素材は、ナイロン、ポリエステル、革、綿などさまざまあり、どのような素材を使用していても、この言葉で呼ばれています。
 雨を弾いてはくれますが、多量に水がかかると水を通してしまうので、雨の日にこれだけで着用するものを指しているのではありません。
「ヤッケ」を使った例文
 ・『お店の人におすすめのヤッケを選んでもらう』
 ・『ヤッケのデザインが豊富だ』
 ・『そろそろ新しいヤッケを買おうかな』
 ・『色違いで何枚かヤッケを持っている』
 ・『ヤッケを着て土木作業をする』
「ヤッケ」の類語
「ウィンドブレーカー」「パーカー」「レインウエア」が類語です。
 どれも形や機能が似ています。
「ヤッケ」の対義語
 ありません。
まとめ
 2つの言葉は明確に区別されずに使用されていることがありますが、「ウィンドブレーカー」はフードつきのものとフードなしものがあり、「ヤッケ」はフードがついているものを指しています。
 この点が主な違いです。



