「取り替える」と「交換する」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「取り替える」と「交換する」の違い生活・教育

この記事では、「取り替える」「交換する」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「取り替える」と「交換する」の違い

「取り替える」には、3つの意味があります。

1つめは、あるものを同種のものの代わりとすることです。

2つめは、今までのものを別のものにすることです。

3つめは、金銭を他人に代わって一時的に支払うことです。

「交換」には、3つの意味があります。

1つめは、あるものを同種のものの代わりとすることです。

2つめは、電話の交換手、電話の交換手が仕事をするところです。

3つめは、民法上のことで、ある事柄にかかわりのあるもの同士が金銭以外の財産権を移転することを約束する契約です。

「交換する」と動詞の「する」がついているので、1つめの意味になります。

どちらの言葉にも「かえる」という意味が含まれており、この意味はほぼ同じです。

「かえる」といっても、同種のもの同士でかえるという意味と、種類が違う別のものにかえるという意味があります。

2つの言葉は、このどちらの意味も持っています。

それぞれの言葉には複数の意味があり、ものを「かえる」という意味以外の部分に違いがあります。


「取り替える」と「交換する」使い方の違い

あるものを同種のもの別のものにする、今までのものを別のものにするという意味で、どちらの言葉も使用をすることができます。

金銭を立て替える意味では「取り替える」です。

この意味は「交換する」にはないので、置き換えることはできません。


「取り替える」と「交換する」の英語表記の違い

「取り替える」は英語で、あるものを別のものと替える意味では、“exchange”“change”と表現をします。

特に今までのものを新しいものにする意味では“change”となります。

「交換する」は英語で“exchange”と表現をします。

「取り替える」の意味

「取り替える」には、3つの意味があります。

1つめは、あるものを同種の別のものにすることです。

日本円はアメリカでは使用することができないので、アメリカに行くときには円からドルにします。

円とドルは金銭という点で同種です。

円からドルにすることは、あるものを同種の別のものにするということができます。

ドルから円にすることや、ユーロなどにすることについてもいうことができます。

2つめの意味は、今までのものを別のものにすることです。

特に新しいものにすることをいいます。

畳は定期的に新しいものにしなければなりません。

古いものを使い続けていると、カビが生える、畳が擦り切れるなどします。

そのため、古いものをやめて、新しものにするのです。

このような古いものを別の新しいものにすることを意味しています。

3つめは、他人の代わりに一時的に金銭を支払うことです。

友達と買い物に行ったときのことで考えてみます。

友達は買い物をしていて欲しいものを見つけ、商品を持ってレジに行きました。

しかし、代金を支払うときになって、お金を持ってきていないことに気が付きました。

そこで、友人に代わってあなたが代金を支払いました。

この代金は後で返してもらいます。

こういったことが、他人の代わりに一時的に金銭を支払うことです。

返してもらうことが前提になっているので、「一時的」です。

返してもらわないことは、この言葉は指していません。

「取り替える」の使い方

あるものを別のものにすることについて使用をします。

購入した服が小さかったのでサイズが大きいものにしてもらうこと、古い電球を新しい電球にすること、午前中に身に着けていたネクタイを午後に違うネクタイにすることなど、さまざまな事柄について使うことができます。

「取り替える」を使った例文

・『汚れたので靴下を取り換える』
・『ボールペンの芯を取り換える』
・『友達とシャープペンシルを取り換える』
・『不良品なので取り換える』

「取り替える」の類語

「入れ替える」とは、中身を他のものにすることです。

「付け替える」とは、くっついていたものを別のものにすることです。

「取り替える」の対義語

「そのままにする」が対義語です。

「交換する」の意味

「交換」には、3つの意味があります。

1つめは、あるものを別のあるものにすること、互いにとりかわすことです。

金銭が登場していなかった時代には、物と物をやりとりして、欲しいものを手に入れていました。

たとえば、布が欲しかったときには、布を持っている人に別の何かを渡して、布を手に入れていたのです。

これは、布と別の何かを「交換する」ということができます。

また、これは2者の間でやりとりをしていることにもなります。

あるもののと別のものが、同等の価値を持っている場合をいいます。

2つめの意味は、電話の交換手、電話の交換手が仕事をする場所です。

1960年代ころまでは、電話機同士をつなぐために、回線をつないでもらう必要がありました。

この作業を行っていた職業のことです。

3つめの意味は、民法上のことで、ある事柄にかかわりのあるもの同士が、金銭以外の財産権を一方から他方へ移し替える約束をする契約です。

「する」と動詞がついているので、この言葉は1つめの意味になります。

職業のことや民法上のことではありません。

「交換する」の使い方

あるものを別のものにすることについて使用をします。

たとえば、布が欲しかったので、布を持っている人に米を渡し、布を手に入れることなどです。

このとき、布と米は同等の価値を持っていることになります。

意見など、物質以外のものについても使うことができます。

「交換する」を使った例文

・『意見交換する』
・『ノートと消しゴムを交換する』
・『古いカーペットを新しいものに交換する』
・『席を交換する』

「交換する」の類語

「引き替える」が類語です。

あるものを手に入れるために、別のあるものを渡すことをいいます。

「交換する」の対義語

「そのままにする」が対義語です。

まとめ

あるものを別のものにするという意味を持っており、2つの言葉の意味はほぼ同じです。

同じように使うことができます。