「数値」と「数字」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「数値」と「数字」の違い生活・教育

この記事では、「数値」「数字」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「数値」と「数字」の違い

「数値」には、2つの意味があります。

1つめは、足し算・引き算・掛け算・割り算などや、物の重さを量ったり、物の長さを測ったりして得られた数です。

2つめは、文字を含んでいる式の中にあてはまる具体的な数です。

「数字」には、3つの意味があります。

1つめは、数をあらわすものです。

アラビア数字、漢数字、ローマ数字などがあります。

2つめは、統計、成績、計算などによって得られた数による具体的な事柄です。

3つめは、いくつかの文字です。

どちらの言葉にも、記号のかずを意味する「数」という漢字が使用されているように、数に関係する意味を持っています。

2つの言葉の似ている意味は、足し算・引き算・掛け算割り算などや計測などによって得られる数字です。

意味は似ているのですがややニュアンスが違い、「数値」は数を指しているのに対し、「数字」は具体的な事柄を指しています。

また、どちらの言葉もこれ以外の意味もあり、その点にも違いがあります。

「数値」は記号の一つである数に何らかの意味が含まれているというニュアンスがあり、たとえば血圧を測ったときに示される数などがそれです。

一方、「数字」は記号としての数を指しており、アラビア数字や漢数字などは、それだけでは意味を持っているとはいいません。


「数値」と「数字」の使い方の違い

計算や計測など、何らかの作業によって得られる数のことを指して「数値」を使用します。

1、2、3など、それだけでは意味がないものには「数字」を使用します。

たとえば、120という数があったとします。

血圧を測ったときに測定器に表示されたものなら「数値」になります。

これは計測によるものだからです。

メモ帳に120とだけ書いていあったら、これは何を意味しているのかわかりません。

意味がわからない人にとっては「数字」になります。


「数値」と「数字」の英語表記の違い

「数値」は英語で“numerical value”“number”と表現をします。

「数字」は英語で“number”“numeral”“figure”と表現をします。

「数値」の意味

「数値」には、2つの意味があります。

1つめは、足し算・引き算・掛け算・割り算などを行って得られる数、物の重さを量ったり、物の長さを測ったりして得られる数です。

体重計にのると、50や40など数が表示されます。

この50や40などのことを指している言葉です。

血液検査をした後には、医師から検査の説明があります。

そのとき、いろいろな文字が書かれた紙を渡され、そこに50とか、110とか、いろいろと書いてあるはずです。

たとえば、AST10などです。

この10などのことを意味しています。

もう一つの意味は、文字を含んでいる計算式にあてはまる具体的な数です。

文字式とは、a+b、2X+Yなどのことです。

2X+Yの式の場合だと、2が「数値」にあたります。

「数値」の使い方

計算をしたり、何かをはかったりして得られる数のことや、文字式の中に使われる数のことを指して使用をします。

何かを計算したり、はかったりすることは、日常生活の中で多くあります。

たとえば、体重、身長、血圧、血糖値などです。

これらを調べたときに出て来る、50とか、100とかのことを指して使用します。

文字式の意味では、計算をするときに主に使用する言葉で、それ以外のときにはあまり使用しません。

「数値」を使った例文

・『メーターの数値を見て驚いた』
・『数値をノートに記録する』
・『数値を気にしてばかりいてはいけない』
・『センサーを使ってうまみを数値化する』

「数値」の類語

「数字」が類語です。

「数値」の対義語

ありません。

「数字」の意味

「数字」には、3つの意味があります。

1つめは、数を示すために使う記号です。

アラビア数字、漢数字、ローマ数字などがあります。

アラビア数字とは、1とか、2とかのことで、これだけでは意味を持っていません。

これだけを示した場合は、ただの記号になります。

2つめの意味は、ある事柄を調べて出されるもの、仕事や学業の結果、足し算や引き算などの計算などによってあらわされる事柄です。

学校に通っていると成績表というものが渡され、そこには1や5などがかかれています。

多くの場合、5段階評価なら、1はあまりよくなく、5がもっともよいとされています。

この1とか5とかは、ある人の能力を示すものです。

このように表された事柄を意味しています。

3つめは、いくつかの文字です。

「あ、か、ん」と文字が並んでいます。

ここに並んでいるのは3つの文字です。

こういったいくつかということを意味しています。

1つめ、2つめの意味と、3つめの意味はアクセントが違い、1つめの意味と2つめの意味の場合は「すう」にアクセントがおかれ、3つめの意味では「じ」にアクセントがおかれます。

「数字」の使い方

記号の意味では、アラビア数字のことを指す場合が多いくあります。

日本で日常的によく使われているのは、アラビア数字です。

その他にも漢数字やローマ数字などがあり、それらを指して使うこともできます。

また、成績や統計などで示される事柄の意味でも使用されます。

いくつかの文字という意味で使用するときには、先の意味の場合とは違うアクセントで使用されます。

「数字」を使った例文

・『見たこともない数字が並んでいる』
・『数字を扱うのが得意』
・『行動を変えた結果が数字に反映されている』
・『以前の記録を上回る数字を出した』

「数字」の類語

「ナンバー」「数値」が類語です。

「ナンバー」には、数、車のナンバープレート、雑誌など定期的に発行されるものの号数という意味があります。

「数字」の対義語

ありません。

まとめ

計算や測定などによって得られる数の意味では、ほぼ同じで、同じような場面で使用されています。

どちらの言葉にも複数の意味があり、その点に違いがあります。

違うことを指しているので、使われる場面にも違いがあります。