この記事では、「嫌味」と「悪口」と「皮肉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「嫌味」とは?
「嫌味」は「いやみ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人が不快になる様に、欠点や否定的なことを強調する言動」という意味で、相手が気にしたり、傷つく表現をすることです。
2つめは「気どっていて鼻に付く様子」という意味で、自分のことをひけらかして周囲が不快になる様子のことです。
上記に共通するのは「鼻に付く言動」という意味です。
「嫌味」の使い方
「嫌味」は名詞・形容動詞として「嫌味だ・である」「嫌味を言う」などと使われたり、形容詞として「嫌味な態度」などと使われたり、副詞として「嫌味に聞こえる」などと使われます。
基本的に、人が不快になる様に、直接相手が気にしていることや否定的なことなどを強調する言動に使われる言葉です。
「嫌味」の例文
・『夫から専業主婦は毎日楽でいいねと嫌味を言われた』
「悪口」とは?
「悪口」は「わるぐち・わるくち・あっこう」と読みます。
意味は「他人をあしざまに言うこと」で、他人を貶める様に発言することです。
「悪口」は「あっく」とも読み、こちらの場合意味は「仏教用語で、十悪のひとつ、言葉で人を傷つけること」になります。
「悪口」の使い方
「悪口」は名詞・形容動詞として「悪口だ・である」「悪口を言う」などと使われます。
基本的に、他人を貶める様なことを言うことに使われる言葉です。
「悪口」の例文
・『夫は私が料理下手だと同僚に悪口を言う』
「皮肉」とは?
「皮肉」は「ひにく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「うわべだけのこと」という意味で、深く掘り下げず浅い知識だけのことです。
2つ目は「遠回しに相手を非難すること」という意味で、直接ではなく何かに例えたり、誰と言わずに相手をけなすことです。
3つ目は「期待していたのと違う結果になること」という意味で、思いがけない結果になることです。
上記に共通するのは「深い点まで達しない」という意味です。
「皮肉」の使い方
「皮肉」は名詞・形容動詞として「皮肉だ・である」「皮肉を言う・言った」などと使われたり、形容詞として「皮肉な結果」などと使われたりします。
基本的に、直接ではなく遠回しに相手を傷つけることを言うことや、思いがけない結果になることに使われる言葉です。
「皮肉」の例文
・『そうめんを出したら、夫から随分手をかけた料理だねと皮肉を言われた』
「嫌味」と「悪口」と「皮肉」の違い
「嫌味」は「人が不快になる様に、直接相手が気にしていることや否定的なことなどを強調する言動」という意味です。
「悪口」は「他人を貶める様なことを言うこと」という意味です。
「皮肉」は「直接ではなく遠回しに相手を傷つけることを言うこと」「思いがけない結果になること」という意味です。
まとめ
今回は「嫌味」と「悪口」と「皮肉」について紹介しました。
「嫌味」は「相手を不快にする直接的な言動」、「悪口」は「人を貶める言葉」、「皮肉」は「遠回しに相手を不快にする言葉」と覚えておきましょう。