「盗難届」と「被害届」と「紛失届」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「盗難届」と「被害届」と「紛失届」の違いとは?生活・教育

何かしらの被害にあった時に警察に出すものとして、「盗難届」「被害届」「紛失届」があります。

自分が被害にあった時に出すものなので、あまりお世話になりたくない言葉ですが、違いは知っておいて損はないはずです。

この記事では、「盗難届」「被害届」「紛失届」の違いを分かりやすく説明していきます。

「盗難届」【とうなんとどけ】とは?

「盗難届」とは、第三者により盗まれたということが明確な場合に、警察署に赴き書類に必要事項を書いて、警察に協力を要請するものです。

盗難の被害の多いものとして、自動車や自転車、バイクに財布など、その他にも第三者に何かを盗まれた際には、速やかに「盗難届」を提出する必要があります。

警察署に「盗難届」を提出することで、盗まれたものが戻ってくる可能性が高まります。

そして何より、次の被害を出さない為にも「盗難届」を提出することが懸命です。


「被害届」【ひがいとどけ】とは?

「被害届」とは、盗難の被害も含めて、何者かに殴られた、自分のものを壊された時など、第三者から何かしらの被害を受けた場合に警察署に提出する書類です。

ですから、先述の「盗難届」は、盗難に関する「被害届」とも言えるのです。

提出された「被害届」は警察署に保管され、加害者の特定と逮捕の為の手がかりとして使用されます。

小さな被害だから、面倒だからと「被害届」を提出しない人も少なくないようですが、「被害届」も、「盗難届」同様に提出することが懸命です。


「紛失届」【ふんしつとどけ】とは?

「紛失届」とは、自分の不注意などにより大切なものを落とした、失くした時に提出する書類になります。

「盗難届」「被害届」とは違い、第三者は関係なくあくまで自分の不注意で紛失してしまったものを対象としています。

警察署だけでなく、交番でも気軽に届け出をすることができます。

「紛失届」を提出することで、紛失物が警察に届いていないかシステムで照合してくれます。

大切なものをどこかで失くしてしまった時は、「紛失届」を提出することで見つかる可能性が高まります。

「盗難届」と「被害届」と「紛失届」の違い

「盗難届」は、「第三者に何かを盗まれた」時に警察に提出する書類になります。

「被害届」は、「第三者から被害を受けた」時に警察に提出する書類です。

盗難も第三者からの被害になりますので、「盗難届」「被害届」の一種であると言えます。

「紛失届」は、「自分の不注意で物を失くした」時に警察に提出する書類です。

自分の不注意と聞くと、後ろめたい気持ちから届け出をしない人もいるようですが、自分の大切なものが見つかる可能性が高まるので、「紛失届」は必ず提出しておきましょう。

まとめ

「盗難届」「被害届」「紛失届」の違いについて述べてきましたが、理解して頂けましたでしょうか。

本来なら、何事もなく平穏に過ごしたいものですが、世の中何が起こるかわかりません。

何か問題が起こってから慌てるのではなく、日頃から注意心をもって過ごしていくことが肝要です。