ガンビアもザンビアもアフリカにある国です。
名前が似ているので混同してしまいがちですが、2つの国にはどのような違いがあるのか紹介します。
ガンビアとは?
ガンビアはアフリカ大陸の西側にある国で、三方をセネガル共和国に囲まれています。
英語を公用語とする共和制国家で、13世紀頃にはマリ帝国に属していました。
その後、ポルトガルやイギリス、フランスが進出し、最終的にイギリスの植民地となっています。
そして、1965年に独立を果たしました。
ガンビアの国名の由来は、この地を流れるガンビア川にあります。
ガンビア川はアフリカ有数の美しい川として知られ、鉄道がないガンビアの重要な輸送手段となっています。
ガンビアの首都はバンジュールで、ガンビア川の河口に位置するセントマリー島にあります。
本土とは橋で結ばれており、ガンビアの政治や文化、経済の中心地です。
イギリスが奴隷貿易を取り締まるために建設したもので、ガンビアで唯一の貿易港にもなっています。
また、現在は国際空港もあります。
ガンビアの国土は岐阜県と同じぐらいで、人口は228万人ほどです。
イスラム教徒が90%を占めています。
ザンビアとは?
ザンビアは、アフリカ大陸の南部にある国です。
海に面していない内陸国で、かつてはイギリス領だった地域です。
当時は北ローデシアと呼ばれていました。
1964年にイギリスから独立しましたが、現在もイギリス連邦に加盟しています。
ザンビアは銅やコバルトなど鉱山資源が豊富で、銅の輸出が盛んに行われてきました。
銅の産出量は世界7位で、北部には銅山が密集していてカッパーベルトと呼ばれています。
コバルトも世界第6位の産出量があります。
また、ザンビアはアフリカでも有数の農業大国で、食料自給率は150%に達しています。
小麦やトウモロコシなどが栽培されており、畜産業なども盛んです。
ザンビアには73の部族があり、公用語は英語ですがベンバ語やニャンジァ語、トンガ語など色々な言語が存在します。
8割近くをキリスト教が占めており、イスラム教やヒンドゥー教を信仰している人もいます。
国名の由来はアフリカ南部を流れるザンベジ川で、国土の中央に位置する都市ルサカを首都としています。
ガンビアとザンビアの違い
ガンビアはアフリカの西にあり、ザンビアはアフリカの南にあります。
ガンビアはガンビア川に沿った細長い国土を持っており、海に面しています。
ザンビアは海に面していない内陸国です。
ガンビアでは9割がイスラム教徒ですが、ザンビアではキリスト教徒が8割を占めています。
ガンビアには鉄道がなく、ガンビア川を流れる船が主な輸送手段となっています。
ザンビアでは鉄道が走っており、主な輸出品の銅の輸送も行われています。
まとめ
ガンビアとザンビアはどちらもアフリカにある国ですが、ガンビアは西にザンビアは南にあります。
イスラム教徒が多いのがガンビアで、キリスト教徒が多いのがザンビアです。